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「precog プリコグ」から「アート思考」/一日一微発見212
僕は、世間的に見たら「アートの仕事」の人である。
アーティストとの仕事も多いし、アートの仕組みや価値生成についても大学で教えているぐらいだから、「アートの秘密」については分かっている部類の人間だ。
しかし、ならはどうして「アーティスト」にならないのかと質問されることもあるし、自問自答もする。もちろんアーティストとして活動する事はやぶさかではない。
日本は「垣根」や、「肩書き」を重視する国だけれど、アートに関しては、全く意味がない。アーティストたちは皆、批評もしっかりしてきた歴史があるし、コンセプチュアルアート以降は、特にスミッソンやジャッド、バルデッサリなど、彼らの発言の方が、凡庸な美術批評などよりも刺激的だ。
絵や写真を全く体験したことがない人は、流石にアートを論ずることはできないだろう。コンセプチュアルアートであったとしても。
アートという仕組みがどうなっているのか、それあって初めて「メタ」的な視点にジャンプできる。自転車に乗れなくて、バイクには乗れまい。
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