ガーデニングと心『庭仕事の真髄』を読む ①戦争とガーデン/一日一微発見346
著者のスー・スチュアート・スミスは、イギリスのクリニックで活躍する精神科医で心理療法士だ。そして同時に夫は、有名なガーデンデザイナーとして知られるトム・スチュアート・スミスである。
彼と彼女は30年以上かけてバーン・ガーデンという名園をつくり上げてきた(チェルシーのガーデンショーでも金賞を受賞してきたトム・スチュアート・スミスのガーテンデザインの素晴らしさは、旧友の吉谷桂子さんが、彼がデザインしたザ・コノートホテルの庭についてブログで書いている)。
この本はイギリスでベストセラーにもなった本だが、実に中身の濃い本だ。
一年前に買って読み始めたが、とてもあっさり読了できる本ではなく、時間がかかった。(というよりも面白いのでゆっくり読みたかったのである)。
それは精神分折医が、なぜ人は庭に魅了されてきたのか?
自分たち夫婦もまた、なぜ庭をこれほどまでに必要としているかに、深く掘りさげている。
そのために、とにかく、考察できることはすべてやってみようとトライした本だからである。
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