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ピピロッティ・リストの眼について/一日一微発見209

京都国立近代美術館で、スイスの映像アーティストであるピピロッティ・リストの個展が始まった(8月には水戸芸術館に巡回する)。

40作近くの作品がキュレーションが展示されると同時に、会場も天囲からカーテンによって迷路のような空間構成が行われるなど、来場者は単なる「鑑賞」ではなくて、体で感じることができることが考えられた、実に充実した展覧会だと思った。

ピピロッティは、1962年生まれだから80年代から90年代を20代30代を過ごした。その世代感がまず強く出ている。

それは具体的には、音楽やファッションのセンスとコンテンポラリーアートを境界なく接続させるということだ。
アートをアカデミックなものとしてではなく、ストリートやパーソナルな世界と連続したもの、ジャンルもボーダレスにとらえるところから始まっている。

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