マガジンのカバー画像

アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい…
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ…
¥1,000 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

2023年5月の記事一覧

逸脱する編集05名取洋之助/一日一微発見372

『名取洋之助と日本工房 1931~45』という名取洋之助を中心とした活動をまとめた優れた本がある…

150

マルクス・ガブリエルの『アートのカ』への短い感想文/一日一微発見371

とても奇妙なアートについての読書体験だと正直に告白しておこう。 日本でも人気の新実在論哲…

150

ブランドとアートが見る夢は交わるか?「クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ」…

クリスチャン・ディオールは、1905年に生まれ1957年に心臓発作で急死した。自己のブランドをた…

150

現代建築のアナキズムへ(dot architect の「展覧会」のために/一日一微発見369

何度も書いているが、僕が浜松で「実装」しているスタジオSN(仮の家)は、生活とアートとガーデ…

150

なぜピエト・ウードルフは、庭とアートの最前線なのか?/一日一微発見368

興味深い本が出た。オランダのガーデナーであり、世界的に評価の高いピエト・ウードルフが今ま…

150

エロスと向き合うこと(石本正の舞妓の裸像)/一日一微発見367

画家・石本正の描く裸婦ほど、見るたびに「どぎまぎした気持ち」になるものはない。 幾度とな…

150

日本美術の快楽(祝!細見美術館開館25周年展)/一日一微発見366

細見家は3代にわたる日本美術の大コレクターである。重要文化財指定17点をふくむ1000点を超すコレクションは、縄文から近世におよぶ。しかし重要なのは、そこに強烈にコレクターの美術に対する歓び(快楽)の哲学が一本太く貫かれているということだ。 僕は大阪高島屋でも展覧会には参上できなかったのだが、東京に巡回した日本橋高島屋での展示を知ることができた。 そこには、仏のこころの美術(初代古香庵)から二代目古香庵である細見実さんが集めた琳派と若冲などの名品がそろっていて、圧巻であった

¥150