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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい…
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ…
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2023年1月の記事一覧

逸脱する編集①ブライアン・イーノのジェネレイティブ/一日一微発見364

僕は編集とはマーケティング的に「同質性」の価値を生み出すものではなく、「差異」や「逸脱」…

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アート思考虎の巻 その1 まず、グレゴリー・ベイトソン/一日一微発見363

あらためて言うが「アート思考」とは、アーティストの中で駆動している思考のことだ。 それは…

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マンガとアート・人格のエディットについて  手塚治虫のこと/一日一微発見362

コミックスのキャラクターを使ったコンテンポラリーペインティングが次々に作られている。 流…

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磯崎新さんから学んだ編集のこと/一日一微発見361

磯崎さんの訃報を聞いたのは年末の28日で、その時は奈良にいた。 磯崎さんのことを知る多くの…

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冬の庭を眺め、部屋の中で牧野富太郎の図鑑を見る/一日一微発見361

牧野富太郎が94才の時に書いた小文「野外の雑草」にも、彼がいつも口癖のように吟んでいたー首…

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日本の美術をアップデートするということ Ⅱ 奈良春日と杉本博司/一日一微発見360

素適な偶然ほど、よろこびや必然を感じさせてくれるものはない。 奈良で朝起きて、春日大社に…

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日本の美術をアップデートするということ Ⅰ 奈良と保田與重郎/一日一微発見359

昨年の暮れに、毎年恒例の奈良に行き大神神社の神山を遥拝した。 そのあと、ふと思いたって、隣町の桜井にある保田與重郎邸へ行くことにした(JRの天理線は一時間に一本しか走っていないので、中途あきらめようとしたら目の前に偶然タクシーがあらわれてくれたのだ)。 保田の本は『日本の橋』は愛読していたが、彼の全てを読んでいないし、心酔しているわけではない。しかし、それでも戦中まであった「日本」というもの、日本の美学がどのようなものであったかを知る上で、彼の本は、それこそかけ「橋」のよう

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