日本の美術をアップデートするということ Ⅰ 奈良と保田與重郎/一日一微発見359
昨年の暮れに、毎年恒例の奈良に行き大神神社の神山を遥拝した。
そのあと、ふと思いたって、隣町の桜井にある保田與重郎邸へ行くことにした(JRの天理線は一時間に一本しか走っていないので、中途あきらめようとしたら目の前に偶然タクシーがあらわれてくれたのだ)。
保田の本は『日本の橋』は愛読していたが、彼の全てを読んでいないし、心酔しているわけではない。しかし、それでも戦中まであった「日本」というもの、日本の美学がどのようなものであったかを知る上で、彼の本は、それこそかけ「橋」のよう