177/366 信念を強くもつ~ディズニーとチャップリンを読んで~
こんばんは。
今日は読書感想を書こうと思います。
今日、『ディズニーとチャップリン~エンタメビジネスを生んだ巨人~』を読み切った。
久しぶりの新書を読んだ。
一言、面白かった!
チャップリンの歴史は少し前にユーチューブ大学で見たが、ウォルト・ディズニーの歴史はそこまで知らなかった。
チャップリンもウォルトも波乱万丈、決して順風満帆ではなかった。
常に二人はチャレンジャーだった。
幼少の時期から様々な環境に育ち、様々な環境を打破するために進みつづけた一生。
この二人の転機になったのは間違いなく大事な自分の作品を奪われた時だったはずだ。
チャップリンもウォルトも自分が手塩にかけて育て抜いた作品を元鞘に奪われて、ビジネスに使われている。
その結果二人は自分で責任を持てる場所として、スタジオや会社を作った。
もう一つの転機が第二次世界大戦でのスタンスだ。
チャップリンはヒトラーに対抗して、英雄となり、そして戦犯として追いやられた。
ウォルトは決して参加はしていないが結果として戦争にサポートに回るような形で生き延びた。
またウォルトは会社の中で起きたストライキに対して徹底抗戦を仕掛けた。
その結果としてチャップリンはウォルトを見限った。
師として仰ぎ、尊敬し、敬愛し、切磋琢磨しあった二人が袂を分つ。
ただ、決して何かが悪かったとは思わない。
二人は二人なりの信念を持ってその時々に対して対処したんではないかと思う。
チャップリンは常によわきもの。そして、エンタメという力を信じていた。
ウォルトは古き良きアメリカの家族としてのあり方を追求し続けた。
その信念は曲げることができず、戦い続けた。
その結果今日もチャップリンの代表的なチャーリーが存在し、ミッキーマウスが愛され続けている。
何よりもすごいのはその代表的なキャラクター・世界観が今も今の世の中に合わせつつも変わっていないことだ。
脈絡と受け継いでいる信念、これ相当すごいと思う。
何がそうさせたのかはわからない。まだまだ思考の余地がある。
ただ、ビジネスでも人の代でもすべて。
強き信念の下でしか何も醸成されないんじゃないかと思う。
なんだかそんな信念の一端を今回感じれた気がする。
最後にウォルトがオズワルドを奪われて、新天地に移動する中で言っていた言葉を残しておきたい。
常に自分は自分の人生を生きる主人公なんだ。
それを思い出せてくれた素敵な本でした。