28日後に新刊を出す植本一子(2024/11/3)
7時半起床。部活に行く娘を送り出して、洗濯、掃除など適当に済ませ、きっちり9時に校正の藤本さん家へ到着。赤字の入った原稿を戻してもらう。奥から出てきたアグネスが、今日はシンボパンの山型パンをくれた。嬉しい。昨日からパンづいている。
天気も良く秋晴れといった朝。さて、どこで原稿を直そうか、と自転車で走り出し、結局まっすぐモスバーガーへ。近所のモスではなく、少し離れた場所にあるモスの居心地がいいのだ。賑やかな商店街に面しているのに2階は静かで、何より新しくてお店がきれい。日曜の朝とはいえ、オープン直後の店内はガランとしている。端のソファ席に座り、イヤホンを耳栓的につめて、集中して原稿の直しを始める。
赤字はそこまで多くなくてホッとする。とんちんかんなことを書いてるのを指摘されるのは恥ずかしいけれど、きれいな文章にしたいから、直しはあればあるだけ嬉しくもなる。きれいというか、読んでいてつまずかないようにしたい。改めて、自分の力だけで原稿が完成するわけではなく、校正さんと一緒に作っているのだと、この瞬間に実感する。村上春樹が文章を整えていくことを「ねじをしめる」と表現していたけれど(うろおぼえです)、まさにねじをしめてもらっているような感覚。完成度を上げていくには、絶対になくてはならない存在。信頼できる校正さんが身近にいたことは本当にラッキーだった(紹介もできます)。
数時間かけて5万字のチェックが終了。本当は友達のかんちゃんと栗の甘露煮を作る約束をしていたのだけれど、今日を逃すとしばらくまとまった時間が取れないことに気づき、約束をリスケしてもらった。おかげで集中してスムーズに終わり一安心。少し肩の力が抜けたので帰りにブックオフに寄り、状態の良い『羊をめぐる冒険(上)』を100円引きのクーポンを使って120円で買う。ここまで読んでやめたんだろうな、と思われる第二章の終わりに栞が挟まっていた。
家に戻って遅めのお昼を食べてから、赤字を入れた原稿をスキャンしてデータにする。1枚ずつ手動で入れ替えてスキャンする地道な作業で、90枚ほどのスキャンをぶっ続けでやっていたら、3分の2が終わったあたりでスキャナーが止まってしまい、それまでスキャンしたデータも飛ぶという事態に。前にも一度やっていて、細かく保存するべし、と勉強したはずなのに……。また1からスキャンし直し、PDFでデータにしたものをデザイナーさんに送り、とりあえず今日の私の仕事は終わった。自分の文章に飽きたのか、『世界の終り〜』の続きが無性に読みたい気分。
そういえば、詩には1箇所も赤が入っていなかった。