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36日後に新刊を出す植本一子(2024/10/26)

朝から栗剥きと副菜作り。夜集まる友達の家に持って行くもので、里芋を煮たのと、小松菜と油揚げの塩炒め、にんじんのラペを作った。昨日から水に浸けておいた栗は、10個剥くのに20分くらいかかる。「栗くり坊主Ⅱ」という栗の皮を剥くハサミを持っていて、栗を剥くか里芋の皮を剥くくらいしか出番がないけれど、これがあるとどちらも捗る。久々に栗を剥いた。

今日は西大島まで瀬尾夏美さんが主催されている展覧会のギャラリーツアーを見に行こうと思っていたのだけれど、意外と時間がないことがわかり断念。来年の展覧会最終日にもイベントがあるようなので、その日に改めて行こうかなと思っている。カロクリサイクルのワークショップにはいつか自分も参加したい。

夕方、ニーニがピンクの胃液を吐く。吐血だ!と思い、写真を撮って病院の先生に連絡すると、薬の副作用かもしれないからしばらく服薬をお休みしましょうとのこと。薬を飲み始めて1ヶ月が経ち、削り節をまぶしてもわかるのか、だんだん飲んでくれなくなっていたのでちょっとホッとする。カリカリとか、固形のものが食べづらい様子。

かんちゃんとおじいの家に三人で遊びに行き、かんちゃんと一緒に作った柚子胡椒とポン酢を食べる会。水炊きを用意してくれて、みんなで楽しく過ごす。大きな画面で音楽番組を見ていたら、なんか年越しみたいだね、と。去年はやらなかったけど、ここ数年このメンバーで紅白を見ながら年越しをするのが恒例になっていた。娘たちのことを「こんな小さかった頃から知ってるから!」とかんちゃんが手のひらでお弁当くらいのサイズを作り、思わず笑ってしまうが本当にそう。二人が一軒家に住んでいた頃は、まだ小さかった娘たちのために、大きなビニールプールを買って用意してくれたこともあった。

楽しい時間を過ごし、家に帰ってホッとしていると、知人から珍しく電話。出るとかなり酔っている様子がわかる。最初は軽く聞いていたけれど、途中から私の話になり、どうしてこんなに傷をえぐるようなことが言えるんだろう、と驚いて「あとで酔って電話したことを後悔するんじゃないですか?」と言って電話を切った。

0時前だったけれど家を出て、ミツに電話。すでに車の少ない幹線道路沿いを、大泣きしながらひたすら歩いて話を聞いてもらう。30分ほどそうやって気持ちが落ち着き、家に戻る。お風呂に入りながらいかりんにLINEでメッセージを送ると、すぐに返事が届いた。こういう時にちゃんと話を聞いてくれる人がいるから、私はなんとかこれまで壊れずにやってこれたんだよな、と改めて思う。ミツやいかりんだけでなく、助けを求められる人が何人か思い浮かぶ。

寝る前に、明日の自分のためにシンクの皿を洗っておく。一昨日買った急須の底に「万事急須」と書いてあるのを見つけて、万事休すの意味を調べると「何をしてもだめだ」とあった。

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植本一子
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