コーポレートコミュニケーション担当と名乗り始めて その1(私のPRキャリアの原点の話)
複数の企業や組織のPRに関わるようになって3年が経った。
もともとPRに関心を持ち始めたのは学生の頃。当時経済産業省にどうしても入省したくて、採用セミナーに通いづめで、その度にお会いしていた採用担当の方と試験直前にお話させてもらったテーマが、今考えてみればPRのキャリアのスタートだったと思う。
「たとえ素晴らしい政策や予算が作られても、その存在が本当に必要な人や組織に届かなければ、存在する意味はないのではないか。どうやったらその情報をもっと必要な方々に届けることができるのか。」
試験直前にこんなこと考えてるより、1つでも試験科目の過去問解いとこうよ、とも突っ込みたくなるのだが・・・このスタートが2006年。
翌年願い叶って経済産業省に入省し、希望ど真ん中の対外経済政策の現場に入らせてもらって私のキャリアがスタートした。当時の肩書はもちろんPR担当でもコミュニケーション担当でもないわけだが、引き続き私は(全く自覚していなかったが)広報やPRの必要性を夜な夜な酒を飲みながらクダを巻いていたとみられる。
次の異動希望は「局長付の秘書」だったはずなのだけど、配属された先のジョブディスクリプションには「海外PR」が入っていた。ここが私のキャリアとしての最初のPR担当である。2009年。
この頃、人生も色々あって、とにかくいっぱいいっぱいだった中で、仕事を通して私が学んだことは「ただこちらが伝えたいことを伝えればいいわけではない」、「相手目線でメッセージを作る」、「伝えたいことの裏付けは統計データだけでは取れない、リアルボイス(生声)を集めるために対象となる方々と意見交換やヒアリング、インタビューをする機会がとっても大事」ということ。
つづく。