海にも種類がありまして
首都圏に住んでる人が交通手段としてなかなか使わないもの。
あくまで、観光ではなく。
それは「航路」ではないかと思う。
いわゆるフェリー。
わたしも上京してから、旅先以外ではほとんど乗らない。
四国にいたころは、四国以外に出る旅といえば航路を使うことが多かった。
もちろん、瀬戸大橋も使うけれど。
わたしが住んでいたミカンが有名な県は、広島や山口、大分につながる航路があった。
家族旅行に行くときも、修学旅行に行くときも、フェリーを使うことが多かった。
独特な油の匂い。
ゆらゆら揺れる船内。
塩っぽい甲板の手すり。
動いているフェリーの後ろに続く、白い波しぶき。
ちょっと普段よりお値段がお高めの売店。
しばらく乗っていないが鮮明に思い出せる。
あの、なぞの直方体の枕も。(まだあの形なのか気になるところ。。)
乗り物に弱いわたしだが、不思議とフェリーには酔わなかったので、楽しい思い出が多い。
瀬戸内海を走るときはたくさんの離島があり、中には本当に小さな小さな島もあった。
ヤシの木みたいなのが1本だけ生えている、小さな島。
そのような島たちを見て、勝手にその島に纏わるストーリーを夢想する。
そんな子どもだった。
そんなわたしが上京して初めて思ったこと。
東京湾には離島がない。
当たり前のことなのだが、ちょっとしたカルチャーショックだった。
そんなわたしがいつか行ってみたい島。
それは伊豆諸島である。
四国でのフェリーの旅と違い、もっと長く船に乗ることになる。
不安もあるが、普段見えない「東京の離島」がどんなものなのか、いつか訪ねてみたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?