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諦めることは、ときに賢明な撤退。

むかし「諦めちゃいけない!」という考えに囚われていました。どまじめで融通がきかなかったからだと思います。

大学時代は居酒屋でバイトしていて、注意散漫でミスしまくり。

お会計を間違えて、お客さんから多くお金をもらって店長に怒鳴られたり。日本酒を注文したお客さんに無意識にワイングラスを持っていって、お客さんから大爆笑をとったり、、(^^;)

そんな「できない自分」が嫌で、仕事ができるようになろうと必死に毎日バイト。1年ほど猛烈にその居酒屋で働き、あいかわらずミスばかりで怒られる日々。心身ボロボロになって辞めました。

自分に向いてないことを一生けんめいやる。苦手を克服しようと必死に努力する。まじめな人ほどやりがちですが、これ、正直あまり意味がないんじゃないかなぁと。

むしろ貴重な時間・エネルギーを使ったわりに、それに見合う結果が得られずに終わることのほうが多いかなと。

だからこそ社会人になってからは、「あーこれ苦手だな」と思った仕事はなるべく早く諦めて次に行くようにしています。

そのほうが理にかなってるし、努力の方向性を間違えるせいで時間をムダにしなくて済むと思うので。

「諦めちゃいけない」

↑たしかにこうした考えをもつこと自体は素晴らしいし、すぐに諦めず、時間をかけてじっくり物事に取り組んだほうがいい場面もあると思います。

ただ。

「諦めずやり続ける価値のあること・そうじゃないこと」の2つを正しく見分けるための冷静さは、もっと大切じゃないでしょうか。

諦めることは、ときに賢明な撤退。
いまがんばっていることが失敗続きで自分に合わないなと思ったら、パッと潔く辞めてほかのことに挑戦する。

そうしたスタンスこそ、つい真剣に物事を考えて融通がきかなくなりがちな人にとって、心をラクに保って生きていく秘訣なんじゃないかなと思います。



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