嫌いは嫌いと叫ぼうぜ、そんなオマエを俺はとてつもなく愛おしく感じるんだ、の巻。
私は道を歩いていて声をかけてくるゴミ男が大嫌いだ。
無視しても正面に立って進行を邪魔し話し続ける男には「どけや、殺すぞ」とだけ言うことに決めている。
何も考えずに淡々と機械的に「どけや、殺すぞ」という。
「殺してー」とかヌカしくさるクソボケゴミカスも居るが、徹底的に無視してとにかくそこから遠ざかる。
何を売りつけたいのかは知らんが、奴らはまともに相手にしたところで会話にならんのである。
ただただこちらの話をすーべーてーはねつけて、てめえの欲を垂れ流されるだけの無意味なやり取りにしかならぬ。
ゴキブリやナメクジと同じような、脳味噌のない気色悪い下等生物に遭遇してしまったのだと認識し、ただ通り過ぎる。
昔は道を歩く都度、ゴミに声をかけられたら即座に唾でも吐きかけてやろうと殺意をまとっていたものだった。
なにゆえ見知らぬ図々しい馴れ馴れしい嫌悪感しか抱かない人間に貴重な貴重な貴重な貴重な私の時間をくれてやらなければならないのだ。
なにゆえ素敵な音楽を聴いているこの耳からイヤフォンを外して、テンポよく歩いて心地好いこの歩みを止めて、見ず知らずの得体の知れないてめえの言い分を聞いてやらにゃならんのだ。
同じ経験をして、私のこの怒りと不愉快さと憤りと悲しみを理解してくれるオンナはたくさんいてくれると信じている。
声をかけられるなんて女性冥利につきるじゃな〜い、などというご意見は無神経にすぎるわクソボケゴミカス、と叩っ斬る。
私は見ず知らずの女の歩みを邪魔して声をかけるような、暇で思いやりのない図々しい人間は、大嫌いなんだ。
無遠慮にじろじろと見てくる無能で無神経で仕事もできないであろう全てが下手クソそうなゴミカス野郎には、両目に水平蹴りを喰らわせて後頭部をコンクリートに叩きつけてブチころしてやりたい。
早足で近づいてきて追い抜きざまにチラッと見て早足で去っていく奴には、後ろから飛び蹴りして顔面からブッ倒させ、腰にエルボーを叩き込んで２度とお天道様の下を歩けないようにしてやりたい。
ああ、不愉快だ。
気持ち悪い。
蠅が顔に止まったかのような不快感だ。
ゴミ男なぞ虫唾が走る、しね。
おとうちゃんと、弟と、息子くんと、男友達と、恋人以外は全員ゴミだ。しね。
鼻息荒く、殺意をみなぎらせながらのっしのっしどっすどっすとカバのように力強く歩く。話しかけてきたら３０回は惨殺するぞオーラを発散させている私の目の前を、３歳くらいの女の子の手を引いたお父さんらしき男性が通り過ぎていった。
こわれやすいものをあつかうように、やわらかに力強く手を握っている。
お父さんは私などには目もくれず、ただただ女の子にやさしい目線を向けて、まっすぐ目的地へと去っていった。
その次は、めちゃくちゃ重たそうな仕事鞄を片手に、真剣そうな眉毛の形をキープしたまま姿勢よく歩いている若い男性とすれちがった。
大事な商談があるのかな。いっぱいプレゼンの資料を作ったのかな。すごく覚悟を感じる眉毛やった。
お次はカップルだ。嬉しそうに、照れ臭そうに、しあわせそうに話しかける彼女に彼氏は、とろけそうな笑顔を向けて相槌を打っている。
スマホを眺めながらどこかへ歩いていく男性。
大きな荷物を背負いながら長い足でどんどん遠ざかっていく男性。
周りを見渡せば、たくさんの、たーくさんの男性が存在して、それぞれの人生を歩んでいる。
ああ、なんだ。大丈夫だ。
男性ってカッコいいじゃないか。
そこで私は呼吸が浅くなっていたことに気づき、マスクの下から深く息を吸い込む。
ゴミはゴミと認めろ。
私はああいう奴らは大嫌いなんや、それでいいやないか。
乗り込んだ電車の中で、我がカウンセリングのお師匠がこんな記事を書いていらしたのをかぶりついて読む。
私は何を感じたくて、クソボケゴミカスゴキブリナメクジ前世きのこ男を目の前に呼んだのだろう。
その日おいでくださったメンエスのお客さまはみなさんとても紳士で、私の嫌がることなど一切せず、ただただ気持ちいいと喜んでくださって、素敵な時間をいただけた。
感謝をしたかったのかな。
リアルでもネットでも常々良くしてくれる素敵な男性たちの素晴らしさを、これは当たり前ではなく貴重なものなのだ、と思いたかったのかな。
それとも、私は、私の魅力は乳と局部にしかないと思っていたのかな。
人間としての魅力なんてない、ただ偶然生まれ持った女としての肉体にしか価値がない、と思っていたのかもしれないな。
これはーーーー。
うん、
男性性よなー。
うむーーー。
いただいたお悩みについてどうお答えしようと色々考えていたら、こんな引き寄せが起こった。
明日はお悩みにお答えするよ。Yさん、お待たせしました。
テーマは「女性性」
あらまあ。
この、こんなにも口の悪い私が、女性性やって！
みんな見てくれよな！
今日も読んでくれてありがとう。
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