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なにはなくとも、とにかく、わたしたちはすてきで可愛くすばらしくって、愛してるし、愛されまくってる、の巻。
ひとは、だれかをすごいと感じることで
じぶんのすごさを感じなくてすむのかもしれないなー。
ふと、そんなことを思いました。
最近の、わたしと周囲のテーマ。
「じぶんの価値や魅力、ひとからの愛を受け取ること」
それについて思いを馳せるたびに思い出す、我がお師匠が我々お弟子にしてくれた話があります。
マイケル・ジャクソンさんの伝説のライブのことです。
数々行われたライブ・ツアーのなかでも「伝説の2分間」と呼ばれるシーンがある、「ライヴ・イン・ブカレスト」。
このライブの冒頭、マイケルは突然爆発音と花火と共に、ジャンプしながら降ってくるように現れます。
わっ、びっくりした。
きゃーーーーっ、マイケルだ!!!!!
サングラスをして、肩とあごを後ろに引いて、胸を張って、威風堂々と立っています。
約2分、ずっと、胸を張って堂々と真っ直ぐに立ち、観客席をまっすぐ見据え、
その胸ですべてを受け止めるかのように、すべてを受け入れるかのように、ただ、立っているんです。
花火が雨のようにマイケルに降りしきっているその後ろ姿を追うカメラに映るのは、諸手を突き上げながら叫んだり、彼の方に手をめいっぱいに差し出したり、号泣しながら頭を抱えかきむしったり、彼の名を叫び続けたり、気を失って倒れ運ばれていく観客たち。
いつしか花火は止まり、白いスポットライトがおおきな星のようにマイケルの背後からいくつも輝いている。
彼の名を叫びながら泣き続ける観客たち。
拍手、口笛、すすり泣き、号泣。
マイケル!マイケル!マイケル!マイケル!
いつしか雑音は消え、誰が指示したわけでもないのにリズムを持ちはじめ、ひとつのおおきな声にまとまってゆきます。
と、そこでマイケルが。
右手と左手を同時に、肘と手首を同じ角度に曲げ、かけていたサングラスに手を伸ばし、
ゆっくりと、サングラスを目から外してゆくのです。
そこに現れたのは、まるで仏像のような、慈悲深くおだやかでやさしい、やさしい瞳でした。
号泣する女の子たち。
目を見開いて凝視する男の子たち。
マイケルがサングラスを放り投げると、電子ドラムの音が響き、静かだったステージが一転。
ショウが始まったのです。
歌ったり踊ったりあおったり、そんなことをしなければ、ひとをよろこばせたり安心させたりすることはできない。
わたしはそう思っていました。
バンドで歌ったりギターを弾いて歌ったりする時も歌や演奏以外でもアピールしたり、親になったら働いて世話をする以外にも抱っこしたり本を読んだり将来のヴィジョンを示したりほめたり、社会にはなにかしら手や足を動かしお金を使い、クライアントさんのサインを決して逃さず適切なアドバイスは促す程度になにかの指針をきづいてもらう、そうしていなければ役割を果たせない、そう思っていました。
でもこうやって、マイケルが立って見守っているだけでまとまっていく観客をみていたら、
にんげんって、じぶんの心で感じたことで、なにかしらかたちを取っていくものなのだなぁ、と。
わたしらなにもせずともそばにいるだけで、何かを感じて動きはじめてかたちをとるものなのかもしれないなあ、って、そう思いました。
みんな、すごいなぁ。
わたしはどうしたいかなぁ。
どんなカウンセリングをさしあげたいかなぁ。
みなさんのお気持ちを堂々と受け止めてさしあげられる、おおきなおおきな愛をもちたいなあ、マイケルのかけらほどでもいいから。
マイケルはすごい、マイケルとわたしはちがう、だからわたしはできなくてもいい。
お弟子仲間みんなの気づきたっぷりのカウンセリングや、とても具体的で役立ったり感情を揺さぶられて涙させてもらったりするブログ、先輩方の的確で愛ある仕事っぷりに「わたしはあんなにすごくないから、できなくってもしょうがないや」と、見ないフリをしてなまけているじぶんがいます。
これも、受け取れていないことのデメリット。
受け取れないわたしたちがするといいことは、とにかく、理由もなく、じぶんをほめて抱きしめることですね。
だから、わたしもやりますね。
わたしは、すごいよ。
なにがすごいかって、とにかくすごいのよ。
だからしあわせやね。
朝目覚めたらときめくね。わくわくするね。
夜になったらお風呂につかってゆっくりと寝るよ。
「きょうのわたしのすてき」を、きょうもみつけてあげる。
あなたも、「きょうのあなたのすてき」みつけてあげませんか?
今日のドーパミン
●ひとはなにかをしたから、なにかを成したから愛されるのではないです。
●でも、じぶんのこころががんばりたくなったら、それを見守りながら解放していいのです。
●ライブインブカレスト、マイケルもすごいけど、この台本もカメラマンさんも、関わったひとびとがみんな、光を見つけたにんげんのよろこびを伝えようとしていると感じました。
読んでくれて、ありがとう。
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