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【週刊ドーパミン】「女性のためのエロス」其の四、社会性=仮面や鎧を脱いだときのオンナが美しくて泣けてくる、の巻。
※朝からすんません、性行為にまつわるおはなしです。閲覧にはご注意くださいましね。
みなさまおこんにちは、
自分責めの毎日からわたし大好きがあたりまえな毎日を。
あなたのドーパミン、
心理カウンセラーのイチカ✳︎ドーパミントです。
ブログにお越しくださってありがとうございます。
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つらつらと思うがままに書き綴ってきたこの連載。
いつ終わるねん、という感じだったけれど、やっと見通しができてきた。
『「きらいにならないで」から「わたしを愛して」そして「愛しているし、愛されている」へ』
ドラクエIIIみたいやけど、このタイトルで結ぶ。
とはいえ、そこに至るまでもうすこしかかりそう。
よかったらぼちぼちお付き合いくださいませー。
今回は「女性のためのエロス」3部構成のうち、
1部についてのおはなし。
やっとやっと、中身のはなし。
さて、どうしてわたしがこの映像作品を恋人と観ようと思ったのか、
毎回なにかしら思いが出てくるから、書く。
わたしは、恋人に愛されたくて自分をころした。
そのままの自分では愛されないと固く信じていた。
素の自分を出したら嫌われる、そう思っていた。
だから、たくさんの「愛され」本を読んだ。
愛される〇〇、モテる〇〇、などの本を買い込んでは、
「ああ、わたしこんなこと思いつきもしなかった。愛される才能がないんだ…」
とへこみ、
これをやったら愛されない、こんなオンナは要注意、なんてタイトルの本を買って読んでは、
「ああ、あれもこれもどれもそれも当てはまる。やっぱりわたしは生まれつき愛されない素質しかないんだ…」
と、へこむ。
それで、愛されるには自分を棄てて、これらの本に書いてあるとおりの人格、考え方、マインドをそのまんまインストールしておけば良いと考えた。
でっかい仮面。分厚い鎧。
これさえあれば、愛されると思った。
だけれどちっとも愛されない。
愛してもらったとしても喜べない。
なにひとつ満たされない。
なにがマズかったのだろう?
わたしはやっぱり頭がわるいから、やり方を間違えているのだ。
いやいや本が合わないんだ、ちがう先生に学びにいこう、相性ってあるよね!
そうやって、自分と向き合うことから逃げて逃げて逃げて逃げて、
代々木忠監督の本に出会った。
5年もつきあっている恋人がいるのに、わたしはまだまだ不安だらけだった。
プロのカウンセラーとして、ひとさまの恋のおはなしを聞かせてもらって、応援させてもらっているのに。
人間として生まれた以上、つぎつぎと生まれる悩みとつきあっていくほかないのだけれど、
5年もつきあえる恋人だからこそ、もっともっと深く結びつきたかった。
前置きが長い。
前述のとおり、代々木忠監督の「女性のためのエロス」は、3部構成になっている。
1部のはなしをしよう。
いきなり、狂ったように男を求める女性のシーンが繰り返される。
衝動的な音楽が流れている。
うっわ………きっつ。
なまなましさに一瞬、映像を消しそうになる。
目をそらしても聴こえてくる音声。
欲しいの、
もっとこうして、
じらさないで。
わたしはドン引きした。
うっわー。いやだ。なんだこりゃ。
なんつうなまなましさだ、すげえなあ。
でもこういうエロいオンナのヒトが好きなんだよね、オトコのヒトはきっと。
わたしには無理だなあ。
でもこんなふうにならなきゃ、愛されないんだろうなあ…。
そんなふうに目の前の映像、そして自分を否定しながら、はやく終わればいいのにと思いながら続きを観る。
恋人と仰向けに横たわり、彼の腕に頭を乗せ、彼の胸の上で支えられているスマホの映像を観ながら、
これは失敗だった、と後悔する。
彼もきっと、こういうオンナのヒトが好きなんだろうな。
わたしはこんなふうになれんわ。
いいなあ、自由な女性は。
きっと自分に自信のある、セクシーなおねーさんなんだろうな。
わたしのなかの卑屈がぶくぶくと沸き立っているあいだに画面は一転する。
知的な美人が、ちょっと無理した感じで笑っている姿が映し出される。
あれっ、と思う。
どうも、さっきの乱れていたおねーさんと同じ人らしいのだけれど、印象がまったく違う。
清楚で、知的で、なんとなく浄化されるような清々しさを持つひとだ。
口角がきゅっと上がる笑顔が上品な、可愛げのある美人だった。
そのひとは画面の向こうの代々木監督に向かって、
すごく緊張している、けれど、自分のほんとうの望みを知りたい。
そんなことを言いながら、無理して明るく話しているように見えた。
はじめは、彼女とわたしは別の星で生きていて、まったく接点などないと感じていたけれど。
彼女の緊張しながらつくったやさしさあふれる笑顔は、わたしにもとても親しみ深い感情から生まれているように思える。
映像に戻ろう。
彼女はキャミソール姿で、毛足の長いふわふわのラグの上に横たわる。
代々木監督はこう言いながら、アイマスクとヘッドホンを渡した。
「あなたの手で、あなたにちょうどいいようにつけてください。」
彼女は、視覚を遮断するアイマスク、耳を世界から切り離すための大きなヘッドホンを自らの手で装着する。
自分の手で、これからの行為を肯定する。
グラウンディング。
あたしは、自分で望んで、この作品に参加している。
あたしのこころが望んでいることを識るために。
そんな決意がひしひしと伝わってくる。
ここからはもう、誰ひとりことばを発しない。
決断して動き出した彼女から、誰もが目を離せない。
イメージワークを聞きはじめた彼女は、徐々に作品冒頭の「あのおねーさん」に変貌してゆく。
ゆっくり、ふかあく、呼吸が荒くなってゆく。
さっきの清潔感あふれる女性では、もうない。
彼女はひとり、ヘッドホンの向こうの男と睦み合っている。
彼女のうちに存在している誰かと会話をしている。
そんなの嫌、
嫌、
嫌、
こうして、
おねがい、
おねがい、
おねがい、
噫、
それいい、
それがいい、
いい、
いい、
うれしい。
さっきまで、あんなに遠慮がちで、聞き手の反応を意識した話し方をしていたのに。
自分の気持ちを正直に言えない、そんな葛藤がたしかにあったはずなのに。
今の彼女にはなんの枷もない。こう言ったらどう思われるかなんて、そんな意識は微塵も感じない。
なんてきれいなんだろう。
わたしは涙が出てきた。
ねえ、なんか泣けてきたよ、と恋人に伝えようとした。
そしたらなんと、彼はしずかにいびきをかいていた。
えええええ?!
興奮しているかと思った。
こういう、自分をさらけ出して乱れるセクシーな女性が好きだろうな、と思っていた。
でも、恋人はぐーぐーと安らかに眠っている。
なんだこりゃ。
またわたしはひとり芝居で自分責めしてたんか。
じぶんひとりで頭のなかで勝手にいろいろ考えて、どうせわたしなんか愛されない、をやってたんか。
もしかして、彼の真意と、わたしの妄想は一致しない?
そう思ったらほっとして、また泣けてきた。
なんだかおかしくて、笑って彼を起こしてしまいそうで、こっそり笑いながら泣いた。
あとで聞くと、あのシーンはつまらなかったのだそうだ。
ひとりで音を聞いて、ひとりで感じまくっている女性のシーンにはなんにも感じず退屈だったと。
ああそうか、と合点がいった。
だからわたしはいままでフラれまくってきたんだ。
いっつもひとりで勝手にいろいろ想像して、ひとりで勝手に暴走しては落ち込んでいたもんな。
そこに相手はいなかった。
彼でなくては駄目だ、というものは何にもなかった。
男性性は、自分のした仕事の結果を重視する。
ひとりで勝手に完結されては、立つ背がないのだ。
ひとりだったビデオの彼女は、これからどうなっていくのだろう。
2部で代々木忠監督の音声によるイメージワークが入り、3部でその結果が出る。
次回、2部について書く。
代々木忠監督による映像作品「女性のためのエロス」は、監督のブログ下部にリンクがあります。
なぜわたしがそれを観たいと感じたかを綴ったブログ
其の一
其のニ
其の三
しあわせなセックスは自己肯定感をフルにします。
それゆえこのシリーズは、【週刊自己肯定感】というカテゴリに収めています。
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今日もおつきあいくださってありがとうございました。
すてきな今日をお過ごしください。
イチカ、あなたのドーパミンより。
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