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どんな好かれ方が一番幸せなんだろ

大学時代、仲の良かった友人で、とても魅力的な女性がいた。
男の子からの人気も高く、サークル内男性8人中5人が彼女のことが好きだった時期があるという(その後の同期会調べ)。

私は彼女と共通点が多かったこともあり、なんとなく仲良くなることができた。頻繁に連絡を取ったり過ごしたりするわけではないが、たまーにどちらからか連絡をして、ご飯に行くことが年1回あるかないかという関係が社会人になってからも数年続いていた。

・かなりの笑い上戸で、いつも笑っているイメージ。
・興味関心がはっきりしていて、行動力がある。
・あまり後ろ向きなことや、愚痴を言わない。
・基本的に、ひとのはなしはあまりちゃんときいていない。どこかへワープしている瞬間がある。(本人も自覚あり)

彼女へのイメージは、こんな感じ。愚痴とかに関しては私と彼女の関係性によるものかもしれないが、基本的に前向きなイメージが強い。そういうところがモテるんだろうな、と思っていた。

対して、人からどう思われているかが最大の不安要素であり、人に好かれたくてしょうがなかった私は、一度彼女に「人に好かれる秘訣を教えて」と真顔できいたことがある。彼女は私の質問にひとしきり爆笑したあと、「いやーどうかなー…」と真顔になって

「私、初対面が好感度の最大値なんだよね。」

と言った。はて?どういうこと?

会っていくうちにどんどん相手の私に対する興味が薄れていくのを感じる。もっといい子だと思ってたと言われたこともあるよ、と続いた。
手振りでゆっくり右下へ下降していくグラフを書いて見せてくれた。

入口の動員数は多いけど、園内滞在者が少ないということらしい。しかも、まれにクレームを入れてきたり、出口でため息をつかれる。

彼女は加えて、超人見知りで初対面はまったくしゃべれずとんちんかんなことをいい自分のキャラクターを発信できない私のほうが、うらやましいな〜と思うと言った。
「もう絶対上がるしかないじゃん、急上昇だよ。私、えーすごいいい子で面白いじゃん!好きーってなったよ。」と言ってくれた。右肩上がりポーズ付き。

彼女がそう言ってくれてとっても嬉しいけれど、私は動員数が少ないため、もう一度訪問してくれるひとがすくないのである…。でも二回目に仲良くなりたいと思ってもらえたのは、嬉しい。

このとき、いわゆる「一目惚れ」というものは本人になかなかのプレッシャーを与えることもあるのだな、ということがわかった。正直、「しらんがな!勝手にイメージ作って近づいてきたんやろ!!」という思いではあるが。

このあと、どっちの好かれ方のほうが幸せなんだろう?という話になって、ふたりで意見を出し合い始めたところで、同時に気づく。
「ちょっといい印象からスタートして、だんだん好かれるのが一番幸せ」…と。今度は、0と100のふたりでまた爆笑。

でも、私は彼女と接し始めてからのほうがどんどん好きになっていったから、やっぱりはじめから好かれている方が幸せだよなあと、頑固にも思いました。去っていった人が、見る目がなかっただけ。
また討論始まっちゃうから、言わなかったけど!

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