小説「氷磨と王子」第二章
第一章(振り返りなので不要な方は飛ばして下さい) 第一章をまだお読みでない方はぜひ第一章からお読みください。
と言いつつ、振り返りにあらすじを書いておきますと、第一章では、この物語の主人公で、なんだか無気力な「王子」、そしていつも側にいる気の利く、混血の「侍従」、この国で絶対的な存在である「王」、物語を語る「老人」、そして回想に「鬼の子」が登場しました。王子もメロメロの美しいヒロイン「沙耶」もですね。15歳になった王子の成人を祝い、「成人の儀」に送り出すパーティーが催され