抜き、萌え、物語性の三本柱
雨やね。アンパン買い忘れました。日曜のつぶやき再考はこれ。
『エロ漫画には大きな柱が3本あって、これは「抜き」、「萌え」、そして「物語性」の3本です。』永山薫さんの言葉だが、元々「抜き」用だった面接シリーズに一徹や中折れ委員会の登場で「萌え」が生まれ、160本を超える壮大な「物語」になってしまった。現在が一番おもろいと思うわ。
AVには「抜き」が必須だが、それだけではDVDにメニュー羅列のブツ切り作品になってしまう。「抜き」に特化した作品は多いし、単体モノはその形式が定番だが、金太郎飴のような印象はぬぐえない。
そのタイプに満足できないファンは企画モノというジャンルを好む。ここではインタビューからオモチャ、前戯、口、カラミみたいな流れよりもその現場独特の切り口勝負になる。同時に男優の個性も抑えない。
その極点が面接シリーズだが、「萌え」は一徹時代の産物。小僧はマイルドな男だった。今でも「一徹はいつも前向きだったなあ」と代々木さんが懐かしい顔をされる。俺もそう思う。しかし、他の男優でも「萌え」始めるファンも多い。男優が「萌え」を目標にすることはないから、これは自然と醸し出す魅力のせいだろう。
小僧関係のtweetはいくつかある。結構いろいろつぶやいている。
面接に出てるころの小僧を黒歴史と呼ぶ人がいるが、あれこそ成長の物語で、黒どころか金色に輝く履歴書だと思う。あんな名勝負の連続は他では観れない。
— 市原克也 (@bingo356) May 11, 2020
予選B組、小僧の逃げ切りです。2着争いはじったがカマ銀を僅差で抑えました。どうもありがとうございました! https://t.co/hEkXGGFQgo
— 市原克也 (@bingo356) October 14, 2019
代々木組の新人男優はあの頃から紹介制になってて、何ヶ月かに一度、常連組に「ええの、おらんか?」と声がかかる。平本が銀ちゃんを推薦し、銀ちゃんが森を推薦し、森が玉木を紹介したかどうかは知らんけど、そういうシステムになっている。小僧はどこから来たんやろ。誰の推薦か俺はわからない。
— 市原克也 (@bingo356) October 5, 2019
女優が面接会場に入ってきて5秒で性感帯見つけるまでは難しいけど、「女読み」の基礎は学べるはず。まあ、俺は一徹にタンポン食わせ、玉木にコンビニ行かせるくらいしかでけへんけど、会場には森林原人もおるからな。いろいろ聞いたらええねん。タンポンの味もよう知ってるよw あ、それはいらんか。
— 市原克也 (@bingo356) August 30, 2019
さっきアテナで観た瞬間恋愛時代の面接。ソファには女を挟んで銀次と一徹が座っていた。
— 市原克也 (@bingo356) August 22, 2019
俺「今回の面接官は腐ったミカンと腐ってないミカンです」
銀が女に「どっちが腐ってると思う?」
代「聞くなよ!」笑
この後、名物の中折れシーンになるのだが、俺はどちらを腐ってると言いたかったのだろう?
なぜスナックのママはカウンセラー度が高いのか、という視点でAV論を展開させると、例えば人気の男優イベントとか、代々木さんのブログ、森くんの講演会、あるいは一徹の本、それぞれ高いカウンセラー度を示している。いや、俺のえげつない現場もカウンセラー度は決し低くない、という話になるんよ。
— 市原克也 (@bingo356) August 2, 2019
最近のアダルトビデオ界はセックス産業ではなく、セラピー産業になりつつある。これは俺がいろんな方と会って気づいた結論だ。自慰から癒しへの変容は俺としても驚きやけど、地球を
— 市原克也 (@bingo356) July 7, 2019
一周回ったらこうなった、みたいな感じもするね。
これは、しみけんや一徹や森林原人を中心とした若い世代の力によるもので、ホンマ、俺には昔と同じ業界と思えないんよ。
— 市原克也 (@bingo356) July 7, 2019
今日は格言なかったね。毎日出てくるわけではないね。小僧の本については、たまたま目にした方の感想がすばらしかったので、そちらにコメントさせていただきました。
— 市原克也 (@bingo356) July 1, 2019
トランプと金正恩が板門店で会談するより珍しい、俺と小僧がツイートでやりとりする日。ちょっとした思い出話を書いただけだが、こんなに喜ばれるとは思わなかったので、シェアしてよかったわw
— 市原克也 (@bingo356) June 30, 2019
一徹が出てた頃の面接シリーズを俺は一徹時代と呼んでいる。遠慮せずツッコミ入れてたけど絶対にめげない姿がうれしかった。その後、何人か若手が来たけど、小僧って呼んで一番しっくりくるのが一徹。「セックスはうまい、下手じゃない」ってまさに代々木組テイスト。偉くなっても俺は小僧って呼ぶよw
— 市原克也 (@bingo356) June 30, 2019
一徹時代には花岡じったも二村ヒトシもいたし、アニキも現役。中折れしたら蹴飛ばし、腹立ったら怒鳴りつける俺も含めて皆マイペースで、展開もクソもなく、楽しかった。撮影後、夕立が激しく、一徹が皆の傘を買いに行ったが、帰ってきたら雨が止んでた。なんてマヌケな。そんな日ばかりだった。
— 市原克也 (@bingo356) June 30, 2019
かつて面接軍団で流行ったタンポン食いも女優の思考をショートさせる方法のひとつ。抜いたタンポンをそのまま食う男(大体、平本)の出現に頭が真っ白になるのだが、一徹がやると「ごめんなさい、イケメンなのに」と女優の方が余計な気遣いをして、タンポン食いはイケメンには不向きという結論だった。
— 市原克也 (@bingo356) May 25, 2019
「物語」は166本まで辿りついた。30代だった俺は還暦前になった。アニキはたまにしか遊びに来ない。チョコもいない。片山は相変わらず敏感だ。銀次の顔もでかいままだ。
しかし、ラポールの銀次&虚実皮膜の森林、という新たなカラミの境地も生まれた。これは難解なレベルのカラミだ。俺も解説するのはカンタンではない。現場でやったことがないからだ。166本を見返したら、どこかにヒントの伏線が見つかるかもしれない。先日、vol.78を見たが、その時はラポールなんて見つからなかった。
面接シリーズに限らず、男優個人も「抜き」、「萌え」、「物語性」の三本柱を持っている。俺は「萌え」の代わりに「ハゲ」かもしれんが、ひとりの女優、男優を見る時間が増えると、「物語性」も厚みをましてくる。これはAV論、エロ漫画論以外でも「物語性」があると惹きつけられる。ブログでもTwitterでもそうだ。
あとは「抜き」の代わりに「気づき」だったり、「カネになる」だったり、別の要素に入れ替わるのだろうが、エロに関して言えば、永山薫さんの指摘は俺の座右の銘だ。