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希少“はざかけ米”

こんばんは。しょうです。

みなさん『はざかけ』をご存知でしょうか。

前の記事でも少しだけ説明したのですが今回は、今ではなかなか購入することができない“はざかけ米”についてご紹介します。

そもそも『はざかけ』ってなに?

お米は稲刈りをした後、乾燥させます。
お米の乾燥方法には2種類あります。
今の主流は乾燥機による乾燥。こちらはすばやく効率的といえます。
そしてもう一つが天日干しによる乾燥。
この天日干しによる乾燥を行う作業工程を『はざかけ』と言います。

田舎の小さな田んぼでよく見かけるアレです。

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10倍の手間がかかる『はざかけ』

昔は“バインダー”という稲刈り機で稲刈りをし、
家族総出で稲を『はざかけ』して天日で干し、乾燥させ、
“ハーベスター”という脱穀機で脱穀をする。
という手順でした。

しかし、“コンバイン”の誕生以来、
稲刈りと脱穀を“コンバイン”が同時に行い、
その日のうちに“乾燥機”で籾(脱穀後の殻のついたお米)を乾燥させるようになりました。

“コンバイン”登場による作業効率向上は革命的で、1980年代の“コンバイン”の発明によって稲刈りと脱穀にかかる時間は半分以下となったそうです。今ではさらにコンバインの性能が良くなり、“バインダー”時代にかかった時間の10分の1以下で作業が終わる機械も登場しているようです。


『はざかけ』による天日干しをしたお米

はっきり言うと、

・乾燥機で乾燥させたお米
・『はざかけ』をして天日干ししたお米

その食味の違いは科学的にはわかっていないようです。

しかし、一般的には『はざかけ米』の方が食味が優れると言われています。

稲刈りをして天日干しをすることで、稲の葉や茎の養分が米粒に凝縮(転流)され、その結果食べたときの食感が良くなり、甘み、香りが増します。

コンバインで刈り取る場合は、稲刈りとともに脱穀されてしまうため、転流することができないということでしょうね。

また、籾(脱穀後の殻のついたお米)を高温で乾燥させると食味が落ちるとも言われています。天日でゆっくりと乾燥させることで、おいしいお米になるのですね。

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なぜ敢えて『はざかけ』をするのか

“コンバイン”登場以降、見かけることが少なくなった『はざかけ米』ですが、私たちが敢えて『はざかけ』にこだわる理由をお伝えして、今回の記事を締めくくろうと思います。

お米は日本人の主食です。
私たちは日本人が当たり前に食べる“お米”を通じて皆様に『日常のコト』を見つめ直すきっかけを提供したいと考えています。

だからこそ、普通のお米作りではダメなんです。

私たち作り手が『はざかけ』を通じてお米作りの大変さを改めて実感する。
消費者の皆様が『はざかけ米』の特別なおいしさを味わう。
そして、農村の美しい『はざかけ』風景を維持する。

当たり前だった”コト”が実は特別だってことに気がつく。
そんなお米作りをすることが私たちの目標です。

今回の記事は以上です。
いよいよ9月も終わりを迎え、稲刈りの時期になってきましたね。
我々も稲刈りに向けて頻繁に稲の様子を見に行っています。
今年も無事に稲刈りを迎えられますように。。。

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