就農支援センターに就農相談しに言ったお話
こんにちは。有香です!
今回は少し時を遡って就農について相談に行った時のお話です。
就農についてどういった機関に相談したらいいのか迷っている方の参考になれば幸いです。
結論を先に言うと、就農を希望している人や就農を急いでいる人、認定新規就農者として補助金をもらって就農したいと考えている人は、就農したい市町村の就農支援担当の方を紹介していただくと良いと思います。
就農を考え始めたばかりで就農に関する知識がない人は、まずは就農支援センターや就農相談会に出席されるといいと思います。JAでも就農支援の取り組みをしているようです。
この投稿では私が今お世話になっている「市の就農支援担当の方」を紹介していただくまでの経緯のうち、はじめに訪問した就農支援センターについてまとめたいと思います。
まずは県の就農支援センターへ
農家になることを視野に入れ始めてからというもの、就農について知らないことばかりだったので、まずはインターネットで調べていました。
しかし分からないことが多すぎて何から始めたらいいのか混乱してしまった私は、ネット検索で見つけた県の就農支援センターへ行って相談してみることにしました。
山梨県だと、公益財団法人 山梨県農業振興公社・山梨県就農支援センターが、新規就農相談の窓口となっています。
就農支援センターの活動はこちら
・本県に就農を希望する方等の相談をお受けし、スムーズに就農できるよう支援します。
①希望する経営スタイルや就農地域等への助言
②相談者の求めに応じた研修先(農業大学校、先進農家、法人)の紹介
③就農に向けた融資制度の紹介
④就農受入支援情報の提供
・県内外で就農相談会を開催し、本県農業の魅力や実態をお伝えするとともに、ご相談をお受けします。
・農地や空き家情報を県内市町村と連携して情報提供します。
・無料職業紹介所として農業法人等からの求人の受付と紹介を行ないます。
引用元:公益財団法人 山梨県農業振興公社・山梨県就農支援センター(2021年6月2日)
早速、電話予約をして行ってみました。
到着するとはじめに自分のプロフィールを記入しました。氏名や出身地、住所、学歴、勤務歴、就農相談で希望する内容などを記入したような気がします。(曖昧ですみません。)
栽培したい作物はイチゴや桃を考えていたと思いますが、耕作地や具体的なプランは何も決まっていない状況でした。
担当の方には、私のプロフィールに沿って一から説明していただき、山梨県で生産されている作物や山梨県で活躍している新規就農者について、就農の流れについてなど、丁寧に教えていただきました。
その中で
・4年制大学の農学部を出ていること
・仕事でいちごの苗や果実を生産していること
を伝えました。
しかし驚くことに「認定新規就農者になるためには、まずは農業大学校へ2年、そのあと研修先に2年くらい通っていただくか、もしくは農業法人で就職していただくことをおすすめします。」と言われました。
農業の世界では
大学の農学部の4年間・会社での経験 < 農業大学校の2年間
ということなのだろうか?
農家の世界では実績が求められ、農学部の4年間、そして会社での苗・果実生産の3年間は無意味なのか?と衝撃を受けました。
(内容が重複するので割愛させていただきますが、他県の就農支援センターでもほぼ同じ内容を提案されました。そこでは大卒で入社した会社を辞めてまで就農するのはもったいないからやめときなさい。とまで言われました…)
一般的に、農業は担い手不足と言われているため、若者(ましてや農学部卒で農業系の会社で働いている者)は歓迎してもらえるだろうと甘く考えていました。こんなに新規就農までの道のりは長いのか....?と、一旦就農に対する気持ちが少し遠のいてしまいます。
そして、その日は「もう少し農業が自分に合ってるか知るためにも、週末に農業大学校で開かれる就農トレーニング塾に入ったらどうでしょうか」と勧められ帰宅しました。(実際は緊急事態宣言発令により参加を断念。山梨では野菜コースや果樹コースなどがある。)
いちご農家さんを訪問
就農支援センターを訪れてから、新規就農の道のりが大変であることや、いちご農家になるには莫大な資金が必要なことを知って、一時はいちご農家になることを諦めていました。
それでも心のどこかで諦めきれなかったので、実際にいちご農家をしている人からお話を伺うことにしました。
その時の記事がこちら
その農家さんは70代のため当時は補助金などは少なく現在の状況とは違ったようでした。
そして最近就農した息子さんは「研修しなくても農家にはなれたぞ」と教えてくれました。当時はよく分からず「それは親が農家だから特別なのではないか」と考えていたのですが、今振り返ると、農業次世代人材投資資金をもらうことができ、日本政策金融公庫から青年等就農資金を借りることができる「認定新規就農者」としての就農ではなかったからだと思います。
結局、お二人とも立場が違ったため「自分たちが就農するにはやはり研修が必要なのかもしれない」と帰り道で考えるのでした。
長くなってしまうので、次回に続きます!