いちご農家になるための補助金②
こんばんは。翔です。
前回に引き続き、いちご農家になるための補助金について調べていく。
まずは前回のおさらいから。
いちご農家になるためには以下のような補助金がある。
①農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)
A:準備型
B:経営開始型
②強い農業・担い手づくり総合支援交付金
地域担い手育成支援タイプ
③荒廃農地の再生等に活用可能な事業〜都道府県、市町村単独事業〜
④ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金
⑤IT導入補助金
⑥小規模事業者持続化補助金
⑦地域雇用開発助成金
今回は、②強い農業・担い手づくり総合支援交付金についてまとめてみる。
②強い農業・担い手づくり総合支援交付金について
結論から述べると、この補助金を新規就農者が使うにはかなり敷居が高かった。
その理由について説明する。
強い農業・担い手づくり総合支援交付金には5種類ある。簡単にまとめるとこんな感じ。
地域の創意工夫による産地競争力の強化と担い手の経営発展の推進
A:地域担い手育成支援タイプ ➡︎ 農家向き
B:先進的農業経営確率支援タイプ ➡︎ 農業法人向き(一部個人も対象)
C:産地基幹施設等支援タイプ ➡︎ 大規模団体向き
生産構造の急速な変化に対応するための生産事業モデル等の育成
D:生産事業モデル支援タイプ ➡︎ 供給調整機能を持つ事業者向き
E:農業支援サービス事業支援タイプ ➡︎ 農業支援サービス事業体向き
我々は新規就農者(個人農家)なので、C〜Eはご縁がなさそう。
Bは対象となる可能性もあるが、大規模な農家であることが条件。今回はあまり関係なさそうなので割愛する。
それではA:地域担い手育成支援タイプについて紹介していく。
A:地域担い手育成支援タイプ
ア 農業者の経営基盤の確立や更なる発展に向けた農業用機械・施設の導入を支援
イ 小規模・零細地域における、意欲ある経営体の共同利用機械・施設の導入を支援
※助成対象者は人・農地プランの中心経営体
助成対象:農業用機会・施設(耐用年数5年〜20年)
補助率:融資残額(事業費の3/10以内)等
上限額:300万円等
〈優先枠を設定し、ロボット技術・ICT機械導入や、中山間地域を含め集約型の農業経営を行う担い手の経営発展を推進〉
引用:強い農業・担い手づくり総合支援交付金PR版(PDF:462KB) 閲覧日:令和3年4月5日
この条件を見ると、一見補助してもらえそうな気がする。
しかし、多くの新規就農者が引っかかるであろう部分がこちら↓
「助成対象者は人・農地プランの中心経営体」
果たして、人・農地プランとは一体なんだろうか。
人・農地プランについて
調べてみると
”人・農地プランとは、農業者が話合いに基づき、地域農業における中心経営体、地域における農業の将来の在り方などを明確化し、市町村により公表するもの”
と明記されている。
引用:人・農地プラン:農林水産省 閲覧日:令和3年4月7日
良くわからないので、噛み砕いた表がこちら
つまり、後継者不足や高齢化などにより担い手が減少した集落では、耕作放棄地が増えることが予想される。
そこで担い手を確保するため、中心経営体(担い手)が地域住民や関係者と話し合いを進め、中心経営体の経営規模拡大、農地集約により経営効率化を図ることを目的とした制度 というところだ。
つまり、人・農地プランの中心経営体は既に地域住民との信頼関係がある経営体(農家や事業体)であることが条件ということになる。
よって新規就農者には敷居が高い補助金ということになる。
もちろん、新規就農者でも人・農地プランを立ち上げ、中心経営体となれる方には利用可能な補助金ということになるので、そういう方は検討してみて欲しい。
次回は③荒廃農地の再生等に活用可能な事業〜都道府県、市町村単独事業〜について調べてみようと思う。
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