いちご農家になるための補助金⑤
いちご農家になるための補助金はまとめると以下の通り。
①農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)
A:準備型
B:経営開始型
②強い農業・担い手づくり総合支援交付金
地域担い手育成支援タイプ
③荒廃農地の再生等に活用可能な事業〜都道府県、市町村単独事業〜
④ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金
⑤IT導入補助金
⑥小規模事業者持続化補助金
⑦地域雇用開発助成金
これまでに引き続き、今回は⑤IT導入補助金についてついて調べてみた。
⑤IT導入補助金について
IT導入補助金
”バックオフィス業務の効率化やデータを活用した顧客獲得など 生産性向上に繋がるITツールの導入を支援”する補助金。
IT補助金の概要についてきれいにまとめられたサイトがコチラ。
結論から述べると、IT導入補助金は新規就農者も利用できる可能性がある。
新規就農は是非チェックしてみてほしい。
この補助金は、通常枠と低感染リスク型ビジネス枠の二つに分かれている。
低感染リスク型ビジネス枠は新型コロナの流行により新しく追加された補助内容となる。この機会にぜひ活用を検討したい。
IT補助金の補助内容の一部はコチラ。
【通常枠】
中小企業、自営業者が自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助し、業務効率化・売り上げアップをサポートする。
〈A類型〉
補助金額 30〜150万
補助率 1/2
補助対象経費 ソフトウェア、クラウド利用費、専門家経費等
〈B類型〉
補助金額 150万〜450万
補助率 1/2
補助対象経費 ソフトウェア、クラウド利用費、専門家経費等
通常枠の詳細についてはコチラ
【低感染リスク型ビジネス類型】
新型コロナウイルス感染症が流行する中、ポストコロナの状況に対応したビジネスモデルへの転換に向けて、労働生産性向上とともに感染リスクに繋がる業務上での非対面化に取り組む中小企業、小規模事業者を支援。
〈C類型〉
補助金額 30万〜450万
補助率 2/3
補助対象経費 通常枠のものに加え、PC・タブレット等のレンタル費用
〈D類型〉
補助金額 30万〜150万
補助率 2/3
補助対象経費 通常枠のものに加え、PC・タブレット等のレンタル費用
低感染リスク型ビジネス類型についての詳細はコチラ
引用:事業概要 | IT導入補助金 閲覧日4月26日
A型とB型、C型とD型の違いは導入するものの金額による。つまり、高額なシステムを導入すれば、B型とD型を利用することとなる。ただし、B型とD型を利用する場合は提出する事業計画の要件が厳しくなることに注意したい。
(例:B型を利用する場合、事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加すること。など他にもいくつかある。)
上記リンク(通常枠、低感染リスク型ビジネス類型)の詳細内容をもとに僕が個人的に感じた注意すべきコトはこちら。
注意すべきコト
・労働生産性向上の数値目標を設定しなければならない。
(1年後の伸び率が3%以上、3年後の伸び率が9%以上)
・給与支給総額や事業場内最低賃金の増加目標が未達の場合は補助金の全額もしくは一部返還しなければならない。
・”以下の要件をすべて満たす3年の事業計画を策定し、従業員に表明していること。”(一部適用外の方は除く※)
ⅰ)事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加
(被用者保険の適用拡大の対象となる中小企業・小規模事業者等が制度改革に先立ち任意適用に取り組む場合は、年率平均1%以上増加)
ⅱ)事業計画期間において、事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にする
・ECサイト制作費、ホームページ製作費、WEBアプリ製作費など補助対象外となる経費が存在する。
※一部適用外の方についてはコチラから((ソ)の(注))をチェック
引用:IT導入補助金2021 公募要領 通常枠(A・B類型)版 閲覧日:2020年4月26日
引用:IT導入補助金2021 公募要領 低感染リスク型ビジネス枠(特別枠:C・D類型)版 閲覧日:2020年4月26日
以上をまとめると、IT補助金は新規就農者でも利用できる可能性があるが、事業計画の目標設定等で苦労しそうではある。ただ、これまで補助金を調べてみて、新規就農者が利用できる補助金が意外と少ないということがわかったため、コチラの補助金を検討してみると就農開始の資金繰りの手助けになるかも知れない。