六兆年と一夜物語(読書感想)
これ、ずっと読みたかった本。
次女が学校の図書室で借りてきたものを「返却日までには読み終わる自信があります」と宣言して拝借しました。
※実際は一日ほどで読み終えました。
「六兆年と一夜物語」は有名なボカロ曲で、歌詞の世界観が恐ろしくも儚いおとぎ話です。その世界観をベースに小説化したもので、あくまで解釈は人それぞれだという事を念頭に読み進めました。
結論から言うと、私の解釈とは少しだけ距離があったかなという印象的でした。しかしあの独特の世界観はそのままに、怖さ儚さが読んでいて胸を打つ内容でした。
「皆いなくなればいいのにな」
私の中ではこのフレーズが一番印象的で、もう少しこの部分を掘り下げて欲しかったなぁという気持ちがどこかにあります。解釈は人それぞれですから、一人一人受け取り方や印象的なフレーズの場所も違います。曲の中には出て来ないキャラクターの登場には「こんな捉え方やストーリーの広がり方があるんだな」と大変興味深く読めました。
あらためて読了後のこの曲の世界観、曲調、歌詞、そして小説の世界観。どれも納得です。