詩、ヒコーキ雲

迷いがなくっていいわね
ヒコーキ雲を見ながら呟く

迷いがあった方か
人生楽しくない？
隣で言うのは明日のわたし

ヒコーキ雲にしたってさ
去年のわたしが顔を出す
風で流されて消えることもあるのよ

たくさんのわたしが
ヒコーキ雲を語りだす

その輪を抜けて
河原に座る今日のわたしは
うーんと背伸びして
じっくりヒコーキ雲を眺める

昨日のわたしも
未来にいるわたしも
今日のわたしを作ってる

たなびいても
くるくる回り道でも
いいじゃない

青空にまっすぐな線を引く
ヒコーキ雲

そうね、わたしはそうなりたい