とある在韓邦人の衣事情と冬の備え 韓国の無印良品&ユニクロ 今はどんな感じ?
さむっ!今年もまた韓国の厳寒が始まりました。
海を経由しないシベリアからの極冷えの空気。「冷」が骨まで染み入るような感覚。「防寒」の備えをしなきゃ。九州出身、頑固冷え性持ちの私にとってはツライ時期の到来です。
今回は、とある在韓邦人の衣事情と、不買運動により寒々としていた無印&ユニクロの今についてお話します。
モノの数だけはミニマリストな私
モノの数だけ?はい、そうなんです。私がそう名乗る理由は↓こちらをどうぞ。
身に着けるモノは、下着も合わせて50。この数も減らしに減らした結果、今の私にとってのミニマルな数。実はもっと少なくしたいのに、これ以上は無理な理由、、それは今の居住地である韓国の気候にあります。冬の寒さに備えるためのヒートテック下着類、手袋やマフラーなどの小物類、防寒モコモコなダウン類が外せないのです。
衣類どこで買う?
私が来韓した当初20年前は、ユニクロや無印良品は入ってきていませんでしたから、韓国にて韓国ブランドを買っていました。その当時は(なんかこんな書き方すると、歳とった実感湧きまくり^^)物価も圧倒的に安かったし、日本帰省もなかなかできず「日本に戻った時に買う」という選択肢はありませんでした。
しかし、正直、韓国ブランドが好きになれなかった。フェミニンなスタイルが多く、マニッシュ系で通してきた私が着るとなにか「着せられてる」感たっぷり。それに何といっても韓国の「色」が私には合いませんでした。
そう、「色」。同じ黄色人種でありながら、着用として好まれる色が違うのです。詳細は、こちら↓に書きましたので、関心お持ちの方はどうぞ^^
韓国では、「チマチョゴリ」的な鮮やかな色が好まれることが多く、日本にて人気のあるニュアンスカラーは、ここ韓国ではあまり選ばれる色ではありません。確かに、ニュアンスカラーは韓国人の肌艶には映えませんし、逆に私の肌には、チマチョゴリ系の鮮明色は何だかしっくり来ないのです。
おしゃれなんて気にできない子育ての時期が終わり、日本語教師としての仕事を本格的に始めると、自分に似合う服が欲しいという自然な欲求が湧いてきました。時は、かれこれ10年前。格安航空券もぼちぼち登場し始め、日本に帰省する機会も増えました。その頃は、日本にて購入し韓国に持ち帰るパターンでした。
ユニクロ&無印韓国上陸
さて、日本ブランドであるユニクロが韓国ソウルに上陸したのは2005年。ソウルから遠く離れた、私の住んでいる地方都市に店舗ができたのは7、8年前だったのではないかと記憶しています。(定かでない)無印は3年前ぐらいだったかな。それからは、衣類のほとんどをユニクロ&無印にて購入しています。
気になるお値段ですが、日本よりも少し割高の設定。それでも購入するのは、韓国の物価が日本と変わらなくなってきたから。むしろ衣類に関しては同等の品質であれば、たいてい日本の価格以上。こういった背景もあり、作りがしっかりしているコスパ良しなユニクロ&無印は、韓国人の買い物の選択肢となってきています。
一時期「不買運動」で大々的に矢面に立たされたユニクロ。(実はユニクロだけでなく日本ビールなどの食品メーカーもその対象となった)しかし、日本政治のトップが変わったこともあり、強硬だった態度が和らいできているようです。一般のユニクロラインは先述の理由でイマイチですが、、モノトーン系が多い、「+J」や、韓国人好みの「ホワイトマウンテニアリング」などのコラボコレクションは大盛況でした。
ユニクロ&無印で厳寒の備えができるか?
先に触れた、シベリアからの冷風による骨の髄までしみ込むような韓国の冬。残念ながら、ユニクロ&無印では、備えができません。名作であるユニクロのウルトラライトダウンやヒートテックだけでは、無理。
韓国人は、保温お墨付きの、コロンビアやノースフェイスなどのアウトドアブランドから出ているモッコモコのダウンジャケットや、日本ではベンチコートと呼ばれているダウンコートを着用します。韓国オリジナルブランド「K2」や「ブラックヤク」などは、少々お高いですが、アジア人体格にピッタリなデザイン、高品質で人気、私のオススメでもあります。
私が愛用しているのは、ブラックヤクのもの。
7、8年前だったと思います。その当時、40万ウォン(38000円ほど)で購入したダウンジャケット(ジャンパー?どっちかな??)。しっかりダウンが詰まっていながら、着ぶくれしないラインになっており、その優秀さが逸脱しています。今だったら60、70万ウォンくらいするような製品で、「清水の舞台から飛び降りる」思いで(笑)買いました。今も保温度そのまま、流行にあまり左右されないシルエットなので、今年もお世話になる予定。後悔なしの買い物でした。
韓国の冬を過ごす予定のある人にはおススメのブランドです。ちなみに東京から来た日本人の留学生は、なかなか着る機会のないモッコモコのベンチコート(長いダウンコート)を買って韓国の厳冬を楽しんでいました^^
ユニクロ&無印で挑もうぞ
さて、上着は問題なしなのですが、、ボトムが問題です。何年か前まではヒートテックさえ着用していれば、下半身に「冷え」を感じることはあまりなかったのですが、ここ何年かは、寄る年波にはかなわないなと感じるように。ということで、今年、新たに防寒ボトムを新調してみました。最初は、アウトドアブランドで探してみようと思っていたのですが、たまたまユニクロにてこんな商品を発見^^
ヒートテックウォームイージーパンツ メンズ(S)163㎝の私に合うサイズ
へえ^^暖かそうじゃん。この商品はウィメンズもありますが、ディテールを見ると、メンズのほうが私好みだったのでこちらを購入しました。長さが少し長めだったので裾を折り曲げて着用しています。
さあ、日本ブランドの暖パンは、韓国の厳冬に勝てるか。
九州出身の私は、防寒グッズの買い物には全く自信がありません。いつも韓国人の夫にアドバイスを求めているのですが、返品できるようタグをつけたまま、このパンツを見せたところ、「いいんじゃない^^」とのこと。「でも49900ウォン(日本円だと4200円くらいかな)は、ちょっと高いかな」ふむふむ。防寒着需要が高い韓国では、デザインにこだわらなければ、いくらでも、そこそこな品質のモノが安価で購入できます。
でもデザインや色が気に入ったので、今年はこのパンツに私のカラダを預けてみようと思います^^まあ、ダメなら日本に持ってって履けばいいし。
そして、もう一つ新調したものがコチラ。
ご存じ、無印良品パジャマ、クルタ。ちなみに、無印のパジャマシリーズ。韓国では、その品質の良さから人気のアイテム。売り場においても、入口に近い目立つコーナーに「推し」の品として陳列されています。
韓国の居住空間は、基本、床暖房オンドル設備、そして二重窓でしっかり寒さをガードするようになっています。しかし、オンドルによるガス代が庶民には高く、多くの人は電気カーペットなどで代用している現実。うちも然りです。ですが、温度を上げすぎると熱くて寝れないし、低めにすると今度は空気の冷たさに勝てないんです。なので寝具選びはとても重要。
パジャマは、これまでフリースのモコモコを着ていました。しかし、、そのモコモコ感が寝心地の悪さと寝汗の原因となり、睡眠の質を低下させていました。寝相が悪く目が覚めると、布団はふっとんで(久々に使ってみたかった表現^^)布団たる機能を使えない私。ほどよく暖かい寝心地の良さを求め~~今年はこのフランネル素材のクルタで挑むつもりです。
韓国無印 どんな品が人気?
さて、ユニクロはデザイナーとのコラボコレクションが人気。じゃあ無印は?これは、私の感覚でお話します。1週間に1度は、無印良品売り場をチェックしに行くのですが、(私、在韓ムジラーと名乗れるかも^^) 無印良品にていつも客の多いとこが1か所あります。それは、調理器具コーナー。
「料理」にこだわりを持つ主婦が多いのは、健康大国韓国でも同様。多くの韓国人が反日感情を持ちながらも、でもそれでも「日本のモノ」を求めるのは、1に高品質、2に高品質だから。という認識があるため。
さいごに、、、
すみません、、最後に少し流れが変わってしまいますが、、、、どうしても伝えたいことがあって、、、
世界的にも日本の職人技術のレベルの高さは認められています。これまで培われてきた伝統と技術を絶やしてはいけないと感じるのは、邦人として外の世界から日本を眺めてきたからこそ悟れたこと。お値段は張るかもしれませんが、消費者としてより良い選択をしていきたいです。
いつも素敵なお話を届けてくださる綺麗堂 古川さまのお話を読ませていただき、更にこの思いを深くすることができました。おススメの記事です。