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pointカンファレンス12開催 多彩なテーマで議論が行われた

●pointカンファレンスの概要

point(Political Accountability and New Technologies)カンファレンスは、政治責任と新技術に関するカンファレンスで、中心になっているのは、ACTION SEEである。ACTION SEEは南東ヨーロッパ(特にバルカン半島)地域における政府の責任と透明性の促進と確保、市民活動と市民参加の可能性の向上、インターネット上の人権と自由の促進と保護、そしてこの地域の市民社会組織と個人における民主主義推進活動におけるテクノロジー活用の能力と関心の構築を共同で推進する市民社会組織の連合のネットワークだ。誤・偽情報やデジタル影響工作も重要なテーマとなっている。

pointカンファレンスhttps://point.zastone.ba
ACTION SEEhttps://actionsee.org

第12回となる2024年は6月24日と25日かけて開催され、多数のセミナーが行われた。
Webサイト( https://point.zastone.ba/news/ )にはテーマと概要が掲載されており、多様なテーマで議論が行われたことがわかる。

pointカンファレンス、https://point.zastone.ba

ロシアのインフォメーション・ロンダリング、中国のデジタル・シルクロードからアメリカの選挙、パレスチナ、武器化されるファクトチェックなど非常に幅広い話題に及んでいる。議論の内容もふだん接することの多い、アメリカや西ヨーロッパの論調とは少し異なっている印象がある。

●感想

概要を全部読んだわけではないが、テーマそのものはアメリカやEUと共通する部分が多いものの、見方がじゃっかん異なるようだ。
全体では規制に関する話題と、選挙(アメリカ、EUなど)の話題が多かった。また、ファクトチェックは2つプログラムがあった。
ファクトチェックの2つのプログラムのひとつは、権威主義国がファクトチェックの名を使って誤・偽情報を拡散するファクトチェックの武器化、もうひとつはファクトチェックの現状についてだった。どちらもファクトチェックについて危機感を持った内容だった。
後者はファクトチェックが地域によって多様になっていることや、誤・偽情報に対する関心の高まりがある一方でファクトチェック組織は資金難に直面していることなどが報告されていた。また、日本ではIFCNは「お上」あるいは教祖のような扱いで、その原則がよく引き合いに出される。こちらのプログラムではIFCNの役割は世界のファクトチェッカーを結びつけ、彼らの望むことをすることといわれていた。日本のように上に立つ組織とはとらえていないようだ。実際、上に立つ組織じゃなくてハブという方が正しいと思う。

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