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4回の転職と15年の会社員生活でようやく「今」が好きになってきた話

「また、今週も始まる……」

大学を卒業して、こんな憂鬱な朝を迎えるようになったのは、社会に出てすぐだった気がする。

そんな平日の朝を迎えて、週末は1人カラオケ、本屋で立ち読み、いつもの家系ラーメンを食べて、夜はだらだらと過ごす。
とてもじゃ無いけど自慢できる生活ではなかった。

そんな生活が3年ほど続いたころ、さすがにこのままじゃマズイと気付いた。


俺、今の会社辞めようと思うんですが、これって "逃げ" ですよね?」


この質問を大学時代の先輩にしたのが、最初の転職を考えたのが25歳。
正直、今思うとなんて情けない質問をしてたんだろうと思う。
でも、その時の先輩の言葉がなかったら確実に今の私はない。


「お前が辞めたいと思うような会社、ロクなもんじゃ無い。辞めちまえ」


いや、この回答も今思うとなんて無責任。笑

きっと私の事情をなんとなく察してくれて、その時の私がかけて欲しいであろう言葉を選んでくれたんだと思うものの、この言葉に押されて会社を退職した私も相当イカれていた。

向こう見ずな25歳と26歳の会話だったから成立していたと、今は思う。

ただ、この選択は完全に正解だった。いや、正確には正解に近づけた。


あの時の決断を経て、会社員として働いている中で今も大切にしていることが3つある。


やりたいことに正直になれ

転職は今を変えるポジティブな機会

今の暮らしは自分でいくらでも変えられる


最初の転職で会社や仕事への向き合い方が確実に変わり、それから10年以上、合計4回の転職を重ねて、今はデータアナリストとして働いている。

「こんな仕事が合うんじゃないか?」「こんな働き方がしたい」

その時々の自分の「したい」に合わせて、今の環境で努力できるところは最大限の努力をし、今の環境では実現できない部分は転職することで実現してきた。

ただ、この note を書いたのは「転職、最高!」が言いたいからではないし、私が今の自分になれたのは転職したからだとも思っていない。


今やりたいことは、 「今」 全力でやれ



私は今これを強く意識していて、自戒を込めてこの note を書いている。


というのも、私は今年38歳になる。もう完全なおじさんだ。

25歳のころと違って妻もいるし娘もいる。一応、一家の大黒柱にもなっている。もし自分が早くに死んでしまったら、あとに残してしまう妻や娘の将来が不安になったりもする。

毎月の家計管理もしているし、投資もしている。家族との将来をライフプランシートとしてスプシに書き起こし、何歳までにいくらの資産を残せるのかを夜な夜な考えたりもする。

憂鬱な気分で朝を迎えることはなくなったし、週末の不健康一直線みたいなルーティンもしていない。25歳のころよりも少しは貯金も貯まったし、将来を気にするだけの余裕もできた。


自分が今すべきことは将来の不安を気にしてスプシの数字を見ることではないはずだ。「今」好きだと思える仕事で成果を出し、「今」いる家族と思い出を作るために体を鍛え、「今」欲しいものを買うほうが良いはずだ。


今、今、今!!!



そう思えるようになってから、少しずつ「今」を楽しめるようになった気がする。ここに来るまでに4回の転職と15年の会社員生活をしてきた。長かった。

でも、自分の人生はまだまだ折り返していない。65歳定年と考えても会社員生活はあと27年もある。人生の諸先輩方から見ればまだまだ半人前。25歳のころと変わらない。


だからこれからも「今」できることを全力でやって、その時の自分の人生を好きでいられるように楽しもうと思う。
それが今の自分が考えた将来の不安への最善策だから。






あとがき


こんな何者でもないおじさんの駄文を最後まで読んでくださ李、本当にありがとうございます。

私の人生を変えてくれた先輩のひと言のように、この note があなたの人生を少しでも変えるキッカケになれば幸いです。


こういったことは X(旧Twitter)やブログには書かず、note だけでこそっと書いていくつもりなので、これからも読んでもらえると嬉しいです。

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イチ|MILIBLO
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