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【レビュー】『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』
ほとんど映画を観たことがない映画初心者の、備忘録としてレビューを残します。
カナリ個人的で的外れな内容もあるかと思いますので、その点お断りしておきます。
『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』
2021年 1時間53分 香月秀之監督
●あらすじ・ストーリー
今にも熟年離婚しそうな仲の悪い夫婦が、葬儀屋の終活イベントをキッカケにお互いへの愛や家族への想いを改める話。
葬儀屋の担当者である菅野も、その夫妻の様子から自分の家族との関わりを見つめ直す。
●レビュー
★★★★☆(星4つ)
Amazon primeで視聴。
コンフィデンスマンからの流れで映画を連続視聴。終活というテーマでどういう展開になるのか、『熟春』とは何なのか、人生百年時代の過ごし方として何が示されるのかが気になって選んだタイトル。
タイトルから、ライトな感じで死生観の一例が学べるかな?とは思ったが、予想したよりもはるかに学びのある内容だった。
夫の真一役の橋爪さん、妻の千賀子役の高畑さんの演じる夫婦がもうピッタリで、ビックリするくらい自然に話が頭に入ってきた。
葬儀社の担当者である菅野役の水野さんは存じ上げなかったのだが、こちらも役にピッタリで、若さや転職したての雰囲気が本当にそれっぽくて、応援したくなる役だった。
しかし菅野のもつバックグラウンドが示される場面では、なかなか辛く難しい生い立ちで、彼の言動から見ているこちらも考えさせられるものが多くあった。
期待値以上の作品だった。
●真似したい点
・重くなりがちなテーマをとっつきやすくされた点
・身近に居そうな夫妻の設定
・考えさせられる点の多さ
●う〜んな点
・息子家族の残念さ
→ちょっとの役なのだけれど、これがまた相当にリアル。また夫妻との関わりが小さいからか物語による変化はなし。それがまたリアル。
●最後に
終活と家族どちらも考えるが、家族に関してがメインテーマ。
しかも長く過ごしたからこそあるいろんな出来事。それをどう捉えるか、夫婦目線でも子供目線でも考えさせられる話。
面白く見られるけれど、ちゃんと考えさせられる話。
やはり気になる・目に留まる映画にはその時必要なことが隠されているのだなと思った。これから自分がどう生きたいか、また考えてみたくなった。
『死』に関しては、
葬儀社の2人(水野さんと松下さん)の境遇と考え方からも学ぶことがあった。
感じたことのない考えたことのない考え方・視点が新鮮だった。
いい映画に会えたと思う。