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藤井聡太・丹羽宇一郎「考えて、考えて、考える」
・本書は、伊藤忠商事株式会社名誉理事の丹羽宇一郎氏と史上最年少でプロ棋士になり、数々の史上最年少記録を更新している藤井聡太氏による対談集。
生身の人間からしか得られないものがある
・勝負の本質は、心と心の戦い。だから、ちょっとした動きに緊張が表れたり、それを見逃さないで駆け引きをしたりする。だから、生身の人間との対局と、AI(人工知能)との対局を比較してみても、全然違うでしょう?(丹羽)
・今はかなりAIも強くなって、便利になったとこほがあるが、実際に人と盤を挟んで対局をして、そういったちょっとしたプロセスを含めて感じ取ることは、まだまだとても大事なものかなと思う(藤井)
勝つ楽しさ、負ける悔しさを知って強くなる
・勝ってばかりでは有頂天になってしまうだろうし、負けることは、強くなるうえで非常に大切。(丹羽)
・だから、強くなるためにいちばん理想的なのは、自分より少し強い相手、「頑張れば勝てるかもしれない」相手と戦うことではないかと思う(藤井)
引きずらずに、忘れる力
・悔しさがあっても、それを乗り越えて、自分なりに納得して、また次の対局に臨む、いつまでもそれにこだわりすぎちゃいけないということでしょうか。(丹羽)
・そうです、形に変えて次に活かせるかが、やはり大事かなと思います。(藤井)
大切なのは、自分を信じてあげること
・対局中に、今日は調子が悪いな、などと感じてしまったら、どう気持ちを立て直しますか?(丹羽)
・対局は「決断」の連続なので、対局のときだけは、自分を信じてあげることが必要なのかと思っています。どういう状況であっても、自分を疑ってしまうよりは、一応自分を信じて指そうと。(藤井)
「勝ち」を目指すな、「負けないこと」を考えろ
・勝つことを目標にすると、邪念が入る。早く昇段したいとか、勝って賞金が欲しいとか、 。負けないことを目標にするほうが、結果的に長く勝てて、強いと思うんです(丹羽)
・自分も対局に臨むときに、勝ちたいという気持ちじゃなくて、「ひとつひとつの局面に、なるべく最善に近い手を探して選択していきたい」と思っています。将棋で負けるときには、必ずどこかで自分が悪手を指している。逆にその悪手を指さなければ、負けがそれたまけ遠ざかるというか、負けにくくなる。(藤井)
本書では、「強くなるために何をするか」「勝つことがいちばんしゃない」「学びの本質」「自主自立の生き方」「AIとこれからの世界」というテーマで、丹羽宇一郎氏と藤井聡太氏が対談した内容を収録している。
この本を読むと、人間の強さの本質、そして考え抜くことのおもしろさと喜びが理解できるかもしれません。
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