佐藤綾子「成功はPQで決まる 今、ビジネスに必要なのは自己表現力「PQ」だ」
・本書は、パフォーマンス心理学の第一人者として、累計4万人のビジネスリーダーとエグゼクティブ、首相経験者を含む56名の国会議員等のスピーチ指導を行う著者が、PQ(自己表現力指数)を通じて、私たちの自己表現力を向上させるにはどうすれば良いかについて紹介した1冊。
・PQとは、IQ(知能指数)とEQ(感情の指数)に次ぐ重要な「第3の知性」。
・どんなに頭の中の知識が豊富で、IQ(知能指数)が高くて、相手の気持ちに気づく力(EQ)が高くても、この2つの知性を的確に表現する第3の知性としての自己表現力(PQ)が無ければ、真意が的確に伝わらない。
・PQはIQと違い、考え方と訓練次第でどこまでも無限に伸ばせる力である。
・PQにはトレーニングが有効であり、本書では著者が自己表現力養成の専門家として42年間にわたって実施してきたトレーニングメニュー41項目が紹介されている。
PQ(自己表現力)のトレーニング(一部)
Part1 非言語いきいきした表情をつくるフェイシャルトレーニング
・表情筋は、口の周りの筋肉である「口輪筋」、目の周りの筋肉の「眼輪筋」など、30前後を数えることができる。
・この表情筋にはトレーニングが不可欠であり、表情筋を使わないとたるんで下がる。
・あなたが自在に表情筋を動かすためには、朝起きた時、寝る時、あるいは会社の昼休みなど、時間があるごとに顔全体をワッと大きく広げ、ギュッと中に向かって小さくすぼめる、このセットを5回やること。こうして表情筋をまず柔らかくしておくのだ。
※そのうえで、アイコンタクト(見つめる)や表情訓練などが紹介されているが、詳細は本書をお読みください。
Part2 言語 言葉の選択と組み立て方の訓練
・たくさんの言葉をつかって長く喋っているのに、何を言っているのかちっとも相手に意味が伝わらない人がいる。それは、「話すことがきちんと絞れていないから」だ。
・このようにしないために、言葉はあらかじめ選択しておくことが必要。「1分間でスピーチをお願いします」と言われたら、266文字の原稿を作ること。3分と言われたら800字弱である。
・スマホなどボイスレコーダーに自分の話を録音し、1分間で何文字話しているかを計測すること。
※文章はどのように扱うのか、どのようにしてわかりやすい文にするかについては本書をお読みください。
・本書では、「PQへの旅ーPQとは何か」というプロローグから始まり、「IQとEQだけでは人生の成功はつかめない」「誰もがパフォーマー」「成功と幸福のピークパフォーマンスを獲得する3つのステップ(自己発見→自己強化→自己表現[言語・非言語])」「PQを正確に知って成功につなげる」「今すぐできる自己表現力トレーニング」という章で構成されており、「PQの重要性」「著者が40年以上研究しているパフォーマンス心理学について」「PQのトレーニング方法(非言語・言語(言葉の選択と組み立て方の訓練・ロジカルプレゼン)・メンタル・オンライン)」など、自分自身のパフォーマンスを上げていくPQについて紹介ならびに鍛えるためにはどうすればよいかについて解説した内容となっている。
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