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舟木彩乃『「なんとかなる」と思えるレッスン 首尾一貫感覚で心に余裕をつくる』

・本書は、カウンセラーとしての相談人数が1万人以上で、議員秘書のストレスに関する研究で知った「首尾一貫感覚」に有用性を感じ、カウンセリングに取り入れているストレスマネジメント専門家で、公認心理師の著者が、苦しい環境やつらい出来事、先の見通せない状態など、ストレスが高い状況にあっても、それにうまく対処し、心の健やかさを保てる力である「首尾一貫感覚」をわかりやすく伝えた1冊。

・「首尾一貫感覚」とは、「ストレスが高い状況にあっても、うまく対処し、心の健やかさを保つ力」である。
・この首尾一貫感覚は、
①把握可能感(だいたいわかった)
②処理可能感(なんとかなる)
③有意味感(どんなことにも意味がある)
の3つの感覚からなっている。
※首尾一貫感覚の①〜③の詳細については、本書をお読みください。

・著者の経験から、悩みを抱えて心理職に相談にくる人たちのなかで、最も不足しているのは「処理可能感」(なんとかなる)だと感じているそう。
・したがって、少しストレスに弱いタイプであったり、ストレスフルな環境でメンタルが少し弱くなってしまっている状態の人たちは、処理可能感を高めることがいいのではないかと考えている。
・処理可能感を高め、「なんとかなる」と思えるようになるには、いろいろなやり方があるが、第一に「うまくいったら」「なんとかなった」と思えるような成功体験を積めば積むほど、「なんとかなる」と思える力が高まっていく。
・また、「考え方」や「価値観」「もののとらえ方」なども大切である。いろいろな体験や出来事をポジティブにとらえ、悪い出来事があったとしてと糧にして学べる人は、「なんとかなる」と思える力を伸ばせる人だと著者は考える。
・うまくいく要素にフォーカスして「なんとかするぞ」と取り組む人のほうが、「なんとかなる」と思える力の強い人なのだ。
※著者が、「なんとかなる」と思えるために、重要だと考えているものにも述べられているが、詳細は本書をお読みください。

・本書は、「ストレスにつぶされないために」「把握可能感を高めるレッスン」「処理可能感を高めるレッスン」「有意味感を高めるレッスン」という章で構成されており、「首尾一貫感覚の高い人、低い人の違い」「『なんとかなる』と思える力の身につけ方」「◯◯◯◯と思い込むのをやめれば把握可能感を高めることができる!?」「人生の深刻な場面でも希望を持つためには」など、「もうダメ・・・」や「キツい」などのストレスフルな状況から、「なんとかなる!」と思えるようになるための実践的テクニックが収録された内容となっている。

読んで感じたことは、「私は首尾一貫感覚は全体的に高く、処理可能感も高いタイプ」であるということでした。以前、ポケットWi-Fiを紛失してしまったのですが、慌てることなく、すぐに無くしたであろう場所に問い合わせたりしました。また、問い合わせた場所になかったとしても、「きっと見つかるはず。なかったらなかったで、その後について改めて考えればよい」と思いながら、探していたら、結局は自宅に置いてあったのを見つけ、ホッとしたことを思い出しました。
状況によって、「どうしよう・・・」と思ってしまうこともありますが、本書の「なんとかなる」と思えるためのテクニックを活用して、どんな状況でも、動じないようにすごせるようにしたいと思いました。

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