永井翔吾「創造力を民主化する―たった1つのフレームワークと3つの思考法」
・本書は、デザイン思考テスト事業の責任者で、誰もが自らの人生をワクワクしながら生み出し続ける「創造社会」を創ることをミッションに活動する著者が、イノベーターやクリエイターに閉ざされている創造的に考える技術をわかりやすく伝え、誰でも創造的になれることを目指した1冊。
・創造力とは、一部の才能のある人に授けられたギフト(天賦の才能)ではなく、みな一人一人に備わっているもの。
・著者は、創造的に物事を考える上で非常に重要な要素を「1つのフレームワーク」と「3つの思考法」にまとめた。
・考え方のステップの最初は、「思考の対象となる物事を「課題」と「解決方法」に分解する」である。
・この「課題」×「解決方法」が、本書でしつこく登場する「1つのフレームワーク」であり、このフレームワークの上で、「3つの思考法(統合思考・アナロジー思考・転換思考)」を自由自在に組み合わせていくことで、発想が無限に広がっていくのだ。
※「1つのフレームワーク」「3つの思考法」の詳細は本書をお読みください。
・全ての物事には、その物事が解決しようとしている「課題」や目指している「目的」、そして、その課題を解消したり、目的を達成したりするための「解決方法」がある。
・著者が出会った人で「創造的で非常に優秀だと思った方たち」はみな、何か物事がうまくいかないときは、「そもそも何がしたいのか」と解決しようとしている課題に必ず立ち返る。
・いくら頑張っても課題解決ができない場合、そもそもの課題の設定が不適切な可能性があることを知っているからだ。
・そして、その課題を確認した上で、その解決方法をさまざまな知識や経験を用いて考えていく。
・その解決方法は一から考えているわけではない。自らの知識や経験から、この課題の解決方法として使えそうなことはないかと、既知の解決方法をいろいろ組み合わせ、フィットすルー解決方法を探していくのだ。
・つまり、「解決方法」は、新しいオリジナルなものではなくていい。既存のありものでいいということである。
・ヘアドライヤーを例に挙げると、乾燥機自体はすでに世の中に存在しており、それを「髪の毛を乾かしたい」という課題に対して組み合わせたことが始まりであった。
・この既存のありもの「解決方法」と、これまで結びつかなかった「課題」が結びつくことで、新しい結合となり創造的なアイデアとなったのだ。
※「解決方法×課題」の組み合わせの詳細については、本書をお読みください。
・本書は、「1つのフレームワーク」と「3つの思考法」の全体像について、「Twitterが全世界で広まった理由を解析」「これからの社会で創造していくための2つの視点」など、創造力の鍛え方、物事の解決方法に強くなる方法など、これからの時代を生き抜くための創造力の磨き方について紹介した内容となっている。
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