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本田健、櫻井秀勲「作家になれる人、なれない人―自分の本を書きたいと思ったとき読む本」

・本書は、「お金の専門家」として、多くのベンチャービジネスを育て、著作は累計590万部(2014年6月時点)を突破した本田健氏(本田氏)と、松本清張、三島由紀夫、川端康成など文壇に名を残す作家たちと親交をもつ編集者でもあり、200冊にも及ぶ著作を世に出した櫻井秀勲氏(櫻井氏)が、著者たち自身の経験を踏まえて、作家という仕事の魅力、作家になるためにどうすれば良いかについて対談形式で語られた1冊。

・自分に作家としての才能があるかどうかを知るには、子どもの頃を思い出してみること。
・櫻井氏が質問した作家のほとんどが、子どもの頃や若いときに、家族や学校の先生、友人などの仲間たちの誰かから、それを言われた経験をもっていた。
・「作家の才能がある」ということを言った人は、それほど深い意味で言ったのではないかもしれない。しかし、何か根拠があってそれを言ったのだと櫻井氏は推測する。
・しかし、才能というのは、ただもっていてもダメなもの。たとえ作家の才能があってとしても、原稿を書かなければ、それを世に問うことはできない。逆にいえば、作家の才能など誰にも認められなくても、書いているうちに認められるようになることは、いくらでもある。
・多くの作家は、家の中にいっぱいの未発表の作品を持っている。これこそ作家になった人の共通点かもしれない。
※作家の才能の中には必ず「〇〇〇」が入っていること。この「〇〇〇」の詳細については、本書をお読みください。

・作家は、自分という人間の中に、いくつもの視点を持っている。たとえば、自分という人間を、その自分を見ているもう一人の人間というのが、作家の中には、いつもいるような気がする。
・著名な作家の日記は後世に本として出版されるが、意地の悪い編集者として見た場合には、日記といえども、作品なのだ。
・日記だから本音を書いたというより、日記というかたちの作品を残したというほうが、正しいだろう。嘘を書いたというわけではない。
・普通の人の日記は、自分だけが自分だけを見ているが、作家の日記は、それを書いている自分と、その自分を見ているもう一人の自分がいて、書かれている。
・いい小説は、主人公の心情がよく書き表されているが、それだけでなく、たった一場面しか登場しない人物の心情さえもいいかげんにしていない。それは書き手からすると、そこに登場する一人ひとりの目線や気持ちがわかっているということだ。
・作家には、そうした複眼的思考が必要である。これは小説に限らない。ビジネス書でも、「上司向けの本」だとしても、部下の気持ちがわかっていなければ、それを書き切ることはできないのだ。
※伝えたいメッセージを、全員に届ける方法について、本田氏は「ある手法」を本を書いたり、講演をするうえで取り入れているが、その手法についての詳細は本書をお読みください。

・本書は、「幸せな『小作家』への道」「『大作家』になれなくてもいい」「作家になる方法」「〇〇力と〇〇力をつける」「誰でも、一冊の本は書ける」という章で構成されており、
◇幸せに生きていたら作家になれないのか?
◇プロの作家をめざすための第一歩とは?
◇作家は一日どれだけ執筆に費やし、どれくらいの原稿を書くか
◇作家の仕事と収入、社会的地位
◇作家になって幸せになれる人、不幸になる人の分岐点
など、ベストセラー作家と、伝説の編集長が『本が書ける人の条件』について対談形式で話した内容が収録されている。

「いつか自分の本を出してみたい」という方は、読んで損はないので、ご興味ありましたら、ご一読ください。

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