ゆっぺ「5歳の私は、クラスの男子から性被害を受けました。」
・本書は、ライブドアブログ「ゆっぺのゆる漫画ブログ」を運営し、「ライブドアブログ OF THE YEAR2021」最優秀グランプリを受賞し、2022年にライブドアブログ殿堂入りを果たした著者が、自身が実際に体験した性被害の体験など6つのエピソードのマンガを通じて、「性暴力・いじめ・伝わらない性教育など」の「子どもを取り巻く問題」を斬り込んだ1冊となっている。
・著者は父親の異動の関係で、見知らぬ土地での暮らしとなり、その他で幼稚園デビューを果たす。
・その幼稚園にいた男の子(ボス太郎)に目をつけられたのをきっかけに、
◇物を隠される
◇捨てられる
◇参観日に向けて作った展示物を壊される
◇お昼寝の時間に、「著者の下着の中に手を入れる」などの行為をされるなどのいやがらせ行為をされていた。
・大人(幼稚園の先生)に助けを求めようとするも、理解がされず、みじめな思いをするも、ある出来事がきっかけで、男の子からのイジメはピタリとやんだ。
※どのようにしてやんだのかなど、著者の体験記の詳細は本書をお読みください。
・子ども同士の性被害の実態について、データ調査で明らかにされていることは少ないが、被害者支援の現場に乗せられる声はとても多い。
・集団でパンツをおろすなどの行為は「いじめ」の言葉で片付けられがちだが、これも性暴力です。
・加害者は、上級生や近所のお兄ちゃん・お姉ちゃんなどさまざま。きょうだい間での性暴力も少なくない。
・小さな子どもたちの深刻な性被害がたくさん報告されていることを、大人の皆さんにも知ってほしいと著者は語る。
・性被害にあった子の多くは、そのことを親や周囲の大人に伝えることができない。なぜなら、小さな子どもの場合、自分がされたことに対して違和感を覚えても、それが「性被害」だとわからないからだ。
・「悪いことをされている」と認識することで、初めて周囲の大人に伝えることができる。
・思春期に近づき自分が性被害にあったと認識できるようになると、今度は「言いたくない」と隠してしまう。「恥ずかしい」や「怒られるかもしれない」「大ごとになってしまう」と悩み、ひとりで抱え込んでしまうからだ。
・そのため、思春期の性被害はより大人に報告されにくくなる。
※子どもたちの性被害に気づく方法についても記載されているが、詳細は本書をお読みください。
・本書は、「著者が30年以上前に体験した幼稚園での性被害体験」「中学1年生の時の友人が体験したイジメや性被害体験」「おうちでの子どもに対する性教育」など、合計6話の性暴力、いじめ、性教育に関するマンガが収録されており、子どもたちを被害者にも加害者にもさせないための術や知識がマンガを通じて理解できる内容となっている。
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