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小峰一雄「免疫力が上がるアルカリ性体質になる食べ方 すべての病気の原因は酸性体質にあった!」

・本書は、歯学博士で、歯を削らずに虫歯を治療する「ドックベストセメント療法」の第一人者として活躍する著者が、人体にとって唾液pH(その液体が酸性なのか、アルカリ性なのかを表す尺度)が何を示しているのかを知り、アルカリ性体質になるための食事や生活習慣の実践方法について紹介した1冊。

・唾液pHの数値は0から14まであり、中心となるのがpH7である。このpH7を中性とし、これより数字が低ければ酸性、高ければアルカリ性に傾いていることになる。
・唾液は「唾液腺」という腺器官でつくられているが、唾液腺には、「大唾液腺」と「小唾液腺」の2種類があり、大唾液腺から分泌されるのは、消化酵素を多く含む唾液で、食物を食べているときにたっぷり分泌して、消化に促す。一方、小唾液腺は口腔粘膜やのどの粘膜に無数あり、食事のタイミングとは関係なく、常に分泌して口の中を潤している。
・小唾液腺から分泌される唾液は、間質液(体液)に成分が近いと考えられ、この唾液pHはふなわち、口の中だけの状態ではなく、体全体の状態を表していると考えられるのだ。

・酸性体質による体への弊害とは、
①免疫力低下
②慢性的な疲労感
③栄養素の吸収不全
④生活習慣病
⑤その他(眠気・気だるさ・便秘・下痢・頭痛など)
があり、さらに「がん」の発生とも大きく関係している。
・また、新型コロナウイルス感染症対策にもpHにあると著者は考えている。ウイルス(デング熱・C型肝炎・コロナウイルスなど)は、酸性環境でないと細胞内に入れない、としている。つまり、ほとんどのウイルスは、アルカリ性環境下では生存できないのだ。著者自身も、アルカリ性体質であったおかげで、感染症を免れた経験があるとのこと。
※これまでに述べた詳細については本書をご覧ください。

・本書には、「アルカリ・酸性食品表(pHチャート)」という表があり、これで、どの食品が酸性か、アルカリ性かということがわかる。

10(生で食するのがベスト)で書かれているものは「生ほうれん草、にんじん、海藻、アスパラガス、すいか、こんにゃく、梅干し」など、8(ほとんどの食品は調理すると酸性になる)では「りんご、アーモンド、アボカド、トマト、とうもろこし」など、3(控えめ、または決して消費しない)では「豚肉、日本酒、貝類、チーズ、チョコレート、加工食品」などが紹介されている。
※2.3〜10がどんな食品が書かれているかについての詳細は、本書をご覧ください。

・本書では、「酸性体質が病気をつくる!(病気とpHの関連性)」「アルカリ性体質になるための食事術・生活術」「最新の虫歯・歯周病研究について」「未来の健康生活」という章で構成されており、「酸性体質とがんの関係」「真の新型コロナウイルス感染症対策はpHにあり」「梅干しはなぜアルカリ性食品なのか」「著者の1週間の食事メニュー」「酸性体質からアルカリ性体質への改善法(ストレスの解消・環境改善法)」など、がんやウイルス感染症に冒されやすい酸性体質を改善し、病気知らずの体になるための食事術、生活術が書かれた内容となっている。

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