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中村健太郎「コンサル・コード プロフェッショナルの行動規範48」

・本書は、大学卒業後、日本初のITコンサル企業(フューチャーシステムコンサルティング〈現フューチャーアーキテクト〉)に入社→ヨーロッパを代表するグローバル戦略コンサルティングファーム(ローランド・ベルガー)で戦略コンサルタントを務めるなど、アジア太平洋・アフリカ・中東など各地で活躍する著者が、ワンランク上を目指すすべての新社会人に贈る実践的スキルを48にまとめた1冊。

・我々が目指すコンサルティングとは、「企業の抱える課題を、クライアント個人(特に経営者)の課題に落とし込み、その解決に向けたサポートを行うこと」である。
・これからのコンサルタントは、経営者個人の課題に対して、経営者個人が納得し腹落ちする解決策を提案し、ともに行動することで、その価値が認められると考えられる。
・コンサルタントにとって最も重要なのは、クライアント・インタレスト(クライアントが真に求めていること)を最優先事項に自分の行動規範を決められる「プロフェッショナル・メンタリティ」であり、これをつかまないと価値は出せないのだ。しかし、クライアント・インタレストをつかむには十年以上の歳月が必要とされる。
・コンサルタントとして大成する人と、そうでない人の差は、「コンサルタントとしての行動量」にある。
・コンサルティングは、才能でどうにかなる仕事ではなく、試行錯誤を繰り返し、自分なりのやり方を見出して、クライアントに己の価値を認めさせている。つまり、コンサルタントの成功と失敗は、「努力の量=正しいアプローチによる行動の量」の差なのだ。

プロフェッショナルの行動規範48(一部)

02 日常人格と職業人格を切り分ける
・コンサルスキルを磨く前に、自分の中の、私的な本来の自分(日常人格)と、仕事の自分(職業人格)という二つの人格を切り分ける必要がある。
・その上で、行動規範が求めているのは、仕事上の職業人格であることを理解すること。ビジネスパーソンで最も残念なことは、「仕事のシーンで日常人格(私的な本来の自分)を出してしまうこと」である。これをやると、仲間やクライアントからの信頼は失墜する。
※職業人格の形成方法ならびに、日常人格と職業人格の切り分け方と扱い方の詳細については、本書をお読みください。

・本書では、「コンサルタントが持つべきベースのマインドセット」という章から始まり、コンサルタントの基本所作を「ビジネスマナー編・コンサルティングワーク入門編・ミーティング編・コミュニケーション・タスク処理編・デリバリー実践編」に分けて、ワンランク上のコンサルスキルを身につけることを目指す内容となっている。

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