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中村健太郎「コンサル脳を鍛える」

・本書は、20年以上、戦略コンサルティングとしてアジア太平洋、アフリカ、中東など世界各地を渡り、現在は「コンサルティングファームの経営」「Jリーグのストラテジーディレクター(野々村チェアマンの参謀)」「学校法人の理事」など、ビジネスフィールドを広げる著者が、「コンサル脳」の鍛え方を方法論化し、実際のトレーニングについて解説した1冊。

・コンサルティングファームで徹底的に鍛えられる基礎的なビジネススキルを身につけるために、「日本語」「論理」「コミュニケーション」の3つを学ぶことであると著者は語る。
・日本語力を高めることで、思考が精緻になり、論理力を身につけることで、解に至る道筋が整理され、コミュニケーション力を磨くことで、人の行動を変えることができる。
・この3つ(日本語・論理÷コミュニケーション)が「コンサルタントの三種の神器」とも言うべき、コンサルタントの仕事のエッセンスそのものでもあるのだ。
※「コンサルタントの三種の神器」を学ぶ理由の詳細は本書をお読みください。

・「コンサルタントの三種の神器」のひとつである日本語とは、ビジネス的に正しい日本語である。美しい日本語、情緒と余韻と暗喩に満ちた文学表現ではない。
・ビジネス的に正しい日本語とは、「主張の内容について、読み手・聞き手の解釈が一意に定まる」ということである。つまり、「多様のない文章」なのだ。ああともとれるし、こうととれる、といった多様性を排除した文章である。
・そして、「誰が読んでも同じ、書き手が言いたいことがその通りに伝わる文章」がビジネス的に正しい文章なのだ。
※文に多義性を生じさせる原因ならびにそうならないために、どのように改善すればよいかについての詳細は本書をお読みください。

・本書では、「コンサルタントの市場価値」などの序章から始まり、「コンサル脳をつくる三大基本スキル」「コンサル脳を鍛える錬成を鍛える錬成ドリル」という2部構成で書かれている。
・主な項目として、「わかりやすい文のテクニック」「ロジックツリーによって、説得力ある文章に組み立てる」「人はどんなときに動くのか」などが第一部で取り上げられており、コンサルタントの三種の神器を鍛える錬成ドリルが記載されたのが第二部という、コンサルタントと同じスキルを身につけるための心得とルールが紹介された内容となっている。

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