正義から組織を考える
8.5.(水)
おはようございます。
昨日は夕方から海辺で3時間ほど風に当たりながらボーッとしてきました。
マインドフルネスはやっぱり自然に触れられる環境でするのが一番深くなりやすいという気づきがあったので共有します。
一昨日、Criacao リーダーズカレッジで学んだことと、昨日サラタメさんのユーチューブで聞いた「これからの正義の話をしよう」にも共通することがあったので書きます。
今日は「正義から組織を考える」というテーマで話そうと思います。
私たちは組織の中に所属し、何かしら上手くいかないことで衝突するというケースはよくある話である。
そういった組織に関する悩み事は大きく3つに分類される。
①ルールの話・・・自分たちでは変えられないこと
②セオリーの話・・・成功パターンがすでに存在しているもの
③ポリシーの話・・・自分たちがどうありたいか
例えば具体的にいうと
ある衝突の例
「同時刻に練習する2つのカテゴリーの内、あるカテゴリーが他方のカテゴリーに練習場所が狭いからもっと広く使わせろと言う。」
①ルールの話
→グランドが狭いのであれば、グラウンドをもう一面作って広くしたらいいのではないのか。大学に駆け寄ってみよう。
→自分たちではどうにもならないことであり解決はできない。
②セオリーの話
→去年の先輩たちがどのように練習を区分していたか聞いてみる。
→去年はうまくできていたかもしれないと成功パターンを探る。
③ポリシーの話
→そもそも自分たちはこの2つのカテゴリーはどうあるべきなのか。自分たちの理想に対してどう言う関係性が大事なのかという観点で考える。
→自分たちが共通した理想を持つことが大事
これらのように組織にある問題は多くの場合、自分たちのポリシーの話に帰着する。
そして自分たちの抱えている悩みは3つのうちどの話なのか、
①自分達にはコントロールできない話なのか
②去年の先輩はどうしていたのか解決していたのか
③これは自分達の理想像から考える話なのか
を分類することが大切である。
つまり結局自分達はどうありたいのかが組織の判断において重要である。それが価値観の異なる個人が集まる共通した価値観であるから。
「これからの正義の話をしようか」にも書いていたが、私たちの正義には3種類存在する。
①幸福の最大化・・・多くの人が得をするもの。多数派を推奨。少数派を弾圧。
②自由の尊重・・・全ての個人の自由は守られるべき。組織に縛られたくない。
個人の欲望に従って行動する。
③美徳の促進・・・多数決・個人の自由でもなく理想像を正義とする。
みんなが納得する共通善を模索し正義とする。
著者サンデル先生はこの美徳の促進を強く推奨している。
なぜなら幸福の最大化は少数派を弾圧し多数派が得をすれば良いという考え方であり、自由の尊重は欲望に従って行動する人が多くなり組織として崩壊しかねないためである。
まとめ
私たち組織の悩みは大きく3つ(①ルールの話②セオリーの話③ポリシーの話)に帰着する。
そしてその多くがポリシーの話(自分達はどうあるべきか)である。
私たちの組織はどうあるべきか(理想像=正義)を共通認識できているだろうか。
組織が正しい判断をするために、多くの決断を多数決などの幸福の最大化・欲望に従う自由の尊重という正義に逃げてはならない。
最も難しいが美徳の促進(自分達はどうあるべきか)という正義に向かって議論し続けなければならない。