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鹿肉ペットフードを自分で開発したのは頭の中に30年前の犬の死があったから

子どもの頃、実家にはゴールデンレトリーバーがいた。とても人懐っこく、いつも家族に寄り添ってくれる犬で、私にとってはかけがえのない存在だった。しかし、10歳を過ぎたあたりから彼の体に異変が現れはじめた。足元がふらつき、どことなく様子がおかしい。最初はただの老化だろうと、軽く考えていた。

けれども、日に日に状態は悪化していった。顔の片側に麻痺が現れ、目も口も動かなくなってしまい、まるで右半分の脳が溶けているようだった。時折、あの優しかった瞳がどこか悲しげに見えて、心が締め付けられるようだったのを覚えている。最後はほとんど動けなくなり、これ以上苦しんでほしくないと、両親は獣医師に安楽死を依頼した。彼は実家で静かに息を引き取った。

獣医に話を聞くと、彼の症状が「狂牛病」に似ていると告げた。そして、「もしかしたら普段与えている缶詰の肉に原因があるかもしれない」とも。調べてみると、私たちが選んでいたドッグフードには、牛骨粉が含まれていた。それが原因でプリオン病になった可能性があるとのこと。
なにせ30年以上前である。
その後、日本では「家畜伝染病予防法」に基づき、2003年から牛由来成分のペットフードへの使用が全面的に禁止されたが、その当時はまだ入っていたのだ。
家族の一員として大切にしてきた愛犬の命が、まさか食事によって蝕まれていたなんて…そのときの衝撃と後悔は、今も胸の奥に残っている。

プリオン病は、異常なタンパク質が脳にダメージを与える病気である。この異常タンパク質が他の正常なタンパク質を次々と変えてしまい、脳の働きがどんどん悪くなる。記憶や動きに問題が出て、最終的には命に関わる。有名な例には「狂牛病」や「クロイツフェルト・ヤコブ病」

それ以来、「毎日の食事が健康をつくる」「食べ物が病気の予防につながる」という認識が私の中に生まれた。そして決意した。二度とこんな悲しい思いをしないために、ペットにとって本当に安心できる食事を与えよう、と。

それから私は、食事について本格的に学び、自分でペットフードを作ることにした。ペットが毎日口にするものに、自分で責任を持ちたいという想いがあった。食事の大切さに気づき、それを実行に移すことができたのは、あの愛犬との思い出があったからこそ。健康を支える毎日の食事の重要さを、彼が身をもって教えてくれたのだと、今は思う。


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