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妻,真心の社内砲

2024/8/2(金) PM5:04記 

昨日,妻がわざわざ社内報を持ち帰ってくれた。

私も前職は同じところに勤めていたので,気になるだろうからという計らい。

退職してから,やたらプレス内容をチェックしているから未練があるのかと茶化される。

そんなことはない。

在籍している時から忙しいなりに関連情報にはアンテナが高かった方だと思う。

というか渦中にいるのに関わりのある情報に無関心な人は職業人としてどうかと思う。

今は洋服屋なので,洋服の知識拡充に努めない販売員とは心のどこかで相容れないと感じているのと同じ。


それは,さておきせっかくの施しである。

パラパラと読み流した。

他部門の取り組みがメインにフューチャーされた広報誌のようだ。

紹介内容を端的に言えば,電力需要増加の見通しがあるため,変電所増設や地中送電のための洞道構築,ケーブル布設などの業務内容が特集されているというもの。

記事になっていた地域は約5年前に襲った台風で大きな被害が出た場所で,私も復旧活動の応援部隊として現地に赴いた記憶が呼び起こされた。

それと同時に新入社員で配属されて間もない頃,先輩社員に連れられ,敷地内の洞道に布設されたケーブルを見に行った時のことを思い出す。

「何でケーブルをたわませて(蛇行させて)布設しているか分かる?」

これは製造業に携わる方なら,少し考えれば分かることかもしれません。


勿体ぶらずに言うと,熱伸縮による影響を緩和させるためです。


調べる前に考える,導き出した答えが例え間違っていても血肉になる。


職種は違えど,洋服に対しても手っ取り早く正解らしい答えをネットで漁る前に,自ら推測する努力をこれからも怠らないようにしようと改めて身を引き締めるきっかけをくれた妻の広報誌という真心の砲撃でした。


以上,ケーブルのように伸縮性の高い柔軟な思考で洋服と向き合えますように。

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