見出し画像

リサイクルショップ行動最速理論

2025/1/21(火) AM11:56記 

珍しく天気が良かった先週末。

しかも店舗は,市井から少し遅れての冬休みなので,仕事も休み。

晴れた土曜に休みだなんて,どこへ行こうかしら。


よぉーし!大掃除ダァ!

もう飽き飽きしているが,粗大ゴミをリサイクルセンターに持ち込める此の機を逃すと,50Lの指定ゴミ袋一杯に詰め込まれたガラクタたちが玄関はおろか,リビングまで領土を拡大してくる可能性がある。


いい天気だなぁ。

車の窓から晴れた空を。

などという余裕もなく,赤城レッドサンズのナンバー2さながらの冷静さと闘争心が渾然一体となったアクセルワークを駆使し,無事到着。

ついでにプラゴミやら空き缶,段ボールやらも。

一部の無駄もない動き。

ロータリーエンジンの最大のメリットは理想的な前後重量配分によって生み出される運動性能だ(マイカーはMAZDAでも何でもないバリバリのコンパクトファミリーカー)。

家に帰って一息ついて,自分の部屋に押し込んだベビーカーやチャイルドシートなどを一瞥。


邪魔だなぁ……。

もう使わないので,メルカリに出品するかぁ。

そう思うが,出品するのが面倒。

しかも売れるまで結局,部屋の絵面は変わらない。

そもそも,私自身もうガソリン切れで余力がない。


利益は見込めないが仕方ない。

リサイクルショップを頼ろう。

午前中はリサイクルセンターへ,午後はリサイクルショップへ。

リアサイドについているRのバッジは再生利用のRだ‼︎
(プシュ…シューッ)
オレのRについて来れるか⁉︎

この後板金7万円コースの運命を辿るやつ


アホみたいな前置きですが,タイトルにもある本題のリサイクルショップを訪れたという話です。

最初は2ndストリート。通称セカスト。

イニDファンならアニメ2期に準えて,2ndステージと呼んでいるかもしれない。
話の通じない奴だと思われかねないので,私は呼んでいない。

混雑のため時間を要するとのことだったので,息子と銭湯に行き時間を潰す。

風呂上がりにアイスを買ってあげたが,査定額より高くついているかもしれない。

そんな不安を抱えながらセカストへ戻る。

流石にアイス1本分ということはなかったが,まぁこんなもんかという買取価格。

それよりも危惧していたのは,買取不可という査定結果が出ること。

特にベビーベッド。

こいつは異常に場所を取るし,メルカリに出品するにしてもパーツごとの写真撮影などを要するため厄介。

何せ午前中で受付締切されているリサイクルセンターへ持ち込んでおけば良かった!という後悔の念に苛まれないためにも,是非とも引き取っていただきたいアイテムだ。

結果は……


こちらは弊社基準により買取不可となっておりますので,ご了承ください…ご了承ください……ください…………。



セカンダリータービン止まってんじゃねーのか‼︎

レッドサンズナンバー2お冠のご様子

まぁ何となくそんな気がしていました。

ベッドの他にベビーカーやバウンサーなども買取不可。

無駄な査定作業をさせてしまったことを心の中でお詫びして,セカンドストリートもといセカンダリータービンを後にする私と息子。



ヤダヤダ!持って帰りたくない!

また車から下ろすのもヤダ!

もうここで組み立てて寝ちゃおうかな。
セカンダリータービン停止中とか札でも立てて。

いや,もう1件あったな……リサイクルショップ。


オフハウスという名の希望の家が。

ここでダメだったら今度こそ掟破りの地元泊まり
何てったってハウスっていうくらいだから。


運んだ後に買い取りできないと言われたら,タービンどころかエンジンがブローしちゃうので,持ち込む前に店員さんにお尋ねする。

ベビーベッドは取り扱っていません…取り扱っていません……いません………せん…………。



イニシャアァーーーーールDィイーー!!!!!!!!

ショックが過ぎて,危うくアニメ頭文字Dのアイキャッチを叫んで走り去ってしまいそうになる私。

何とか冷静を装って,ベビーカーとバウンサーだけ持ち込み,査定を依頼。

待ち時間でドラッグストアに寄り,セカストで得た利益の殆どをディスカウントコーナーにある冷却水(リカー類)に突っ込み,クールダウンを図る。

そろそろ頃合いかとオフハウスに戻ると,もう数分かかるとのことだったので,洋服エリアを物色。

これでも洋服屋ですからね。
コースの下見は重要です。

第一ヘアピンを過ぎた辺りに,何とヴィンテージコーナーがあった。

へぇ。

確かにマニアックなアイテムをネット検索すると意外にもリサイクルショップECサイトの販売ページに行き着くことがある。

でも,こんな田舎の店舗にそんなコーナーが設けられているとは。

なかなか目ぼしい物が陳列されている。

一際目を引いたのが,ウールのテーラードジャケット。

タグを見ると『LUIGI BORRELLI』の文字が。

何でも屋さんという印象のオフハウスで,まさかクラシコ・イタリア協会に加盟していたナポリのハンドメイドシャツブランドを目にするとは。

しかも破格。

ARNYSのシャツも手がけていた『LUIGI BORRELLI』

ベビーカーの買取価格と相殺できたらレジに持って行こう!

Peg Perego BOOK51のポテンシャルに期待を膨らませる。

売即買。

これがリサイクルショップの行動最速理論だ。

そして人斬りと新撰組が共有するただ一つの正義とも言える。


「〇〇番でお待ちの方,お待たせしました。」



私は買取金額を受け取り,静かに車に戻るのでした。

以上,いつかホームコースのオフハウスで,ボレッリのジャケット代を賄うプロジェクトBが始動できますように。


いいなと思ったら応援しよう!