4Sとは?
2024/8/31(土) AM8:38記
整理・整頓・清潔・清掃をローマ字にした時の頭文字4つを取って『4S』。
ある程度組織化された会社に席を置く方なら,馴染みのある言葉だと思われる。
この4Sに「躾」を加えて『5S』と掲げる企業もあるだろう。
一昨日は店舗の棚卸し業務だった。
バーコードによる商品管理を開始して半年以上。
今まで手で数えて帳面につけていた棚卸しもバーコードスキャンによるカウントに変更して3回目の作業。
属人化を防ぐため標準作業要領を作成したり,説明会を実施してきたが,未だに駆り出される始末。
定着するまでの必要経費だと考えているので,想定内と言えば想定内。
妻に在宅勤務を強いているので,家庭に負担をかけていることは望ましくないが。
まぁ社員全員が誰でもできるようになるまで根気良くやっていこうと思う。
今回の記事は,こういう愚痴の類ではなく冒頭に記した『4S』の話です。
棚卸しは基本的に現物のバーコードにスキャナーをかざしてカウントしていくので,普段から整理整頓されていれば効率的に作業できる訳だ。
しかし,小売店なので美観は大事である。
月一の棚卸しの作業効率だけを考えた陳列ではいけない。
バランスを取る必要があるのだ。
店頭のみならず,バックヤードのストックも同様である。
更に話を広げると,物理的に陳列・収納可能な商品数から仕入れ数の決定,店頭出しする数と在庫数の配分,時期や売れ筋を考慮した陳列などを総合的に勘案することが肝要だ。
本来,そういう横串的な役割を担う人がいても良い気はするが,縦割りもない小売店なので,経験者の感覚値に委ねられている。
それは一旦置いておいて,上記に関係なく何事にも『4S』の重要性を再認識したという当たり前のことをお伝えしたかった。
単に作業効率が上がるのみならず,スペースの有効活用に寄与する可能性もある。
また,商品かディスプレイ用の展示物なのか判断しやすくなり,売り逃し低減に繋がるかもしれない。
一過性のものであれば整理整頓だけで解決できる話だが,持続的なものなので整理整頓された状態を保つ清掃と,それを維持するためのマニュアルを定め清潔にする。
決まった場所を決まった頻度で,ただただ掃除するだけではダメなんですよね。
勿論,リソースが限られているので,来店者がパッと目につくとこだけでもということは大事です。
でも本当は整理整頓し切れていない状態で,掃除しても目に見えない問題までは解決されない。
バックヤードまでは覗けないと思うので,レジ横やレジ裏,手の届かなそうな棚の上,コンセント周りなど,不信感を与えない範囲でご覧になってみてください。
表面的にオシャレなお店かどうかではなく,信頼できる会社か否かを推し量る指標になるやもしれません。
論点はズレますが,ドンキや秘密基地的な古着屋さんのように,雑多なお店の方が落ち着くという人もいるとは思います。
家の中は乱れに乱れている私も,多分に漏れずその1人です笑
ここまでダラダラ書いておいて,整いすぎていて生活感がない場所を目にすると,鼻につくと言い出すふてぇ野郎なんです。
兎にも角にも,ある程度の美観は意識しつつ,『4S』を徹底した空間作りって大事だなぁと,帰宅後に身を引き締めることができた非常に有意義な棚卸し作業でした。
以上,さらなる作業効率化と生産性向上が実現しますように。