絹のような型に
2024/7/23(火) AM11:33記
一昨日の日曜は,プリントTシャツ販売に加え,その場でTシャツやトートバッグにプリントしたものをお持ち帰りいただけるイベントも行っていた。
シルクスクリーンというやつだ。
原理的に同類項であるのはステンシルだが,聞き馴染みがなければ小学校の図工でやった木版画をご想像ください。
脱線しますが,紙に転写させる時に使った刷り道具の名前を覚えていますか?
答えはバレンです。
実はドイツ語からの借用語である可能性があるらしい。
私はお弁当の仕切りに使われている,あの緑のギザギザと混同していました。お昼前に書いているからかな。
因みにこちらは植物のハランが語源だとか。
シルクスクリーンに話を戻しましょう。
何故,シルクなのか?
それはプリントする際のスクリーン(孔版)に,シルク(絹)を用いていた昔の名残りです(現在は,耐熱性の高い素材に替わっている)。
ただ,シルクが選ばれた経緯は辿れなかった。
インクが浸透し易い素材を選定する必要があったのだと推測するが定かではない。
しかし,印刷方法そのもののルーツは日本にあった!?という記事を見つけた。
友禅染めの技術で「紅型」や「伊勢型紙」や「江戸小紋」など型紙を使った印刷技術(ジャパニーズ・ステンシル)をヒントに,イギリス人の方が特許取得し,これがシルクスクリーンと呼ばれるきっかけになったという謂れが書かれている。
いやぁ,洋服って本当にいいもんですね。
印刷方法だけではない。
インクも多岐に渡り,淘汰されたり進歩したり歴史がある。
そして,その技術がTシャツに応用されるようになった発端が当然ある。
「ぼくの知らないソモソモロン」の予感にアンテナを張れば買い物なんかしなくても,よそゆきの街を訪れるような体験が出来るのである。
しかも,タダで。
以上,もっと知的好奇心旺盛な洋服好きの少年が増えますように。