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宇宙親子

2024/9/21(土) PM2:04記 

息子が宇宙にハマっている。

最近という訳でもない。
前からよくYouTubeで調べている。

熱の入れように波はある。

ただ,ここ数日の様子を伺っていると,彼の中で再ブームが来ていることは間違いない。

何がきっかけか知らないが,ビッグバンアタックが弾けて混ざったようだ。

兎に角,惑星やら準惑星やらをツラツラ語る。
リビングでもお風呂場でも。

星の大きさやら,銀河の種類やら,彗星やら探査機やら,何から何まで。

そんなに好きならと昨晩,とあるアニメを観せた。

小山 宙哉さん原作の『宇宙兄弟』。

老若男女問わず楽しめる作品。

元技術職の私としては放送当時,大変感銘を受けた作品でもある。

設計やら安全管理やら緊急時対応やら,非常に勉強になるからだ。

どんな職業にも通ずる見落としがちなポイントがあって,宇宙に興味がない方でも,必ず心を打たれる場面がある。

ユーモアのあるコメディ要素も魅力的。

しばらく観ていると,主人公の六太が宇宙服を着て何にも繋がれず,宇宙を漂うという妄想シーンの1コマが流れた。

そのシーンを見て息子が,

「いやいや宇宙服着てても,繋がれていない状態で宇宙空間に飛び出したら危険です。」


うん。そうだね。
リスク管理が出来ていないね。

南波さんは事前検討会に参加していなかったのかな?

不安全状態と不安全行動のAND回路が成立すると,災害に発展してしまうことを再度伝えておきますね。

とは言わずに,

「これは妄想状態で,実際に行動した訳じゃないから大丈夫ですよ。」

と我が家の安全管理担当 兼 災防責の息子殿にお伝えして,六太にかけられた疑惑を晴らしておいた。


そして彼は,

うむ。それなら良い。
といった表情を浮かべ,YouTubeで調べ物を再開したのである。


最後まで観んのかい笑

と思ったら突然,iPadを置いて

「僕が宇宙飛行士になったら,リゲルとか太陽の写真を撮ってお父さんに送ってあげるよ。」

と言い出した。

泣かすなよ…問題児のクセに…

私の中のメガネ君が溢れ出しそうになった。

と同時に自分が息子と同じ年の頃は,親に何かをしてあげるという殊勝な考えはなかったと,我が息子ながら感心もした。

私は何かしてあげただろうか。

捻り出すように思い出したのは,駄菓子屋で売っていたアイドルやスターのプロマイド。

何が当たるか開封するまで分からない物だったが,見本が飾られていた。

表紙とも言える見本に鎮座していたのは,キムタク。

当時の母の大好物。

番台のおばちゃんに縋る。

この見本を譲って欲しい。

母にはこれが必要なんですと。

本来,クジ形式のプロマイドを無理言って,譲って貰い念願のスターを手に入れたのだ。

母にとっての一等星を。


それで言うと,私も宇宙に興味あったのかもしれませんね。

我々は宇宙親子でした。

違うか笑

大幅に話が横道にそれましたが,息子は宇宙飛行士になりたいそうです。

すまん!今は圧倒的に資金不足だ!

ということで彼の意見を最大限尊重しつつ,実は宇宙飛行士以外にも宇宙に関われる仕事は,山ほどあるという驚きの事実をさり気なく提示しておきました。


以上,宇宙と同じ無限の可能性を息子が追い続けられますように。

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