親父越え
2024/11/29(金) PM5:01記
本日はいい肉の日ですね。
あと私の職業に縁のある,いい服の日でもあるそうです。
いい服を着て,いい肉を食べに行くこともなく,今日が終わりそうですが。
一粒万倍日でもあるようなので,縁起も良かったみたいです。
では,昨日11/28は何の日でしょうか?
語呂合わせで推測するといい庭の日かな。
と思いましたが,フランスパンとかニッパーとかニーハイとか予想に反するものが多かった。
太平洋記念日や税関記念日でもあるのだとか。
私にとってはどれもピンと来ないし,何よりもっと馴染み深い記念日が他にあります。
それは何を隠そう,嶺南の暴れ馬こと我が父の誕生日です。
ちょうど私と30歳違うので,年齢は覚えやすい。
元々家族の誕生日は全員分,記憶している。
昨日が誕生日であることは分かっていたので,お祝いのメッセージを父に送るか一瞬迷った。
そして止めた。
近くに住んでいないし,プレゼントも用意していない。
明日の娘の誕生日祝いに,先日いくらかの心配りをいただいていた手前,何の返しもないことに引け目を感じて,おめでとうと言葉を贈るだけの行為が憚れた。
別に父にも母にも毎年贈り物をしている訳でも,連絡している訳でもない。
父の日や母の日も同様。
気が向いたら何かあげたり,メッセージ送ったり。
家族の記念日には無頓着な家系である。
だがしかし,昨夜の就寝時とあることに気づく。
そう言えば,誕生日を迎える父の年齢が祖父に並ぶのだ。
親父が親父を越えるのか。
祖父は持病を患っていたため,亡くなった当時でも平均より早く天に召された。
父も一向に飲酒喫煙を控える気配がないため,おそらく短命だろう。
連休で帰省すると最近は雀の涙だと推測される遺産にも関わらず,財産分与の話を必ずする。
死兆星でも見えているのだろうか笑
そんな訳で,いついなくなっても驚きはしないが,言えることは言えるうちにと思い,1日遅れはしたが1通のメッセージを送信した。
「〇〇歳おめでとうございます。〇〇(祖父)の記録に並びましたね。」
すると父からこう返ってきた。
「ありがとう。
〇〇(祖父)は誕生日の前日に死んだから,あと一年生きんとタイ記録にならんわ。」
……そう言えばそうだ。
私は祖父の誕生日も命日も記憶していたはずなのに,年齢が並んだだけで勝手に越えたと勘違いしていた。
父の言う通り,正確にはあと一年あるのだ。
タダでさえ,あと一日生きてれば誕生日だったのに!という覚え易い日に息を引き取った祖父だが,そもそも誕生日自体も日本人には馴染み深い日である。
私としたことがしくじった。
まぁでも昨日躊躇して送らなかった祝いのメッセージを届けられたのでヨシとしよう。
彼には誕生日前日に亡くなるという祖父の背中を追わずに,是非ともオヤジ越えしていただきたい。
そう思って,彼からの返信を既読無視した私でした。
以上,父と娘が末永く人馬宮のご加護を得られますように。