新人看護師と風俗の掛け持ち。
2月、厳しい寒さの上に閑散期。
風俗のボーイでダラダラ男が「歯が痛ーい、歯が痛ーい、誰か保険証恵んでえー!」の言葉に笑っていました。
他のボーイから、ダラダラ男は女の子にちんちん見せたりして、女の子に嫌われている、あまり近寄っちゃいけない、と忠告されましたが、
私にとってダラダラ男はいやらしさは一切無く、常に癒し系。
ダラダラ男に病院での仕事の新人ナースの私の話も聞いてもらってました。
シャワー入ってくれない患者の話とかをすると、
ダラダラ男「えー良いやん、俺、怠け者やし、介助しなくていいなら、ラッキーと思うわ、でも君は自尊心が下がったんやね。」
と痒いところに手が届くほど気持ちの分かってくれる人であり、話を聞いてくれる人でした。
ダラダラ男の奢りで飲みにも行きましたが、こんなところに、こんな店、あったんや、、、、、、って言うような、
場末な小さな安い独特の店で、
一杯だけいただいて、歩いて送ってもらいました。
ダラダラ男と知り合ってから、不思議に気持ちが前向きになり、
黒や吉原の言動に追い詰められないようになりました。
ダラダラ男の顔を思い出せば、やっていけました。
ダラダラ男の顔や、声、未だに、はっきりと思い出せます。
突然、店が潰れ、ラーメン屋になるとのこと、解散になり、は?って感じでした。
ダラダラ男も行方不明になり、代わりに紹介されて店に行くと、おばあさんが掃除をしていて、
「新しい子か!頑張んなさい、今のうちよ!」と言って来ました。
どこからどう見ても、その辺にいるおばさんで、店とはミスマッチで、ものすごく印象に残りました。
その店はまあまあ繁盛していて、ある時、隣の声が聞こえました。
店長「もう1本、いけるよな!」
女の子「無理無理、無理ー!」
店長「入れたし!」
女の子「ぶっ殺す!うわあああああああーーーーー!!!!!」
ガタガターっと何かを蹴る音。
その後、無理して接客し、はあーーーーーーってため息ついている。
悲壮感がすごい。
興味を持って入店した私とは違うな。
怖かったです。
そこは店長の感じが悪く、すぐ辞めてしまいました。
それから、ずっとダラダラ男が気になっていましたが、とうとう会えず、
死んだのか?と思って忘れていたら、
なんと2020年コロナの時に、あの界隈で見かけました。
相変わらず、ダラダラしていて、おかしい位一切老けておらず、一丁前にマスクしていたので、思わず遠目に笑ってしまいました。
ダラダラ男はあの界隈でちゃんと無事、生きていました。
私のことなんて忘れているだろうな、ダラダラ男は頭悪そうやし。