山形で運命の出会い?おばあさん

※話は盛っていません、寧ろ小盛りにしてます。


山形でどういう流れで、そうなったのかは、はっきり覚えていないけど、昼前に到着して


行く当てのない、恥ずかしい成人した姉弟が彷徨っていたら、

誰かに行けと言われて?だったかなあ。はっきり覚えていないけど、おばあさんのいる宿?家?に

宿泊することになった。記憶が曖昧です。

おばあさんが、畑手伝って貰おう、と言って、弟と畑に行きました。

あんたら、ナスの取り方も知らんのか?と、
取り方を習い、姉弟で必死にナスを収穫し、

ナスカレーを作りました。

おばあさんの家は、デカすぎて、迷子になりそうなくらい広くて、行けども、行けども、次の部屋が出てくる、そんな感じでした。

おばあさんに、事情を話す様に言われて、

ついつい、親に預けていた1千万が勝手に使われていた事を言ってしまうと

おばあさん「なーんだ、あんたの悩みは、そんなもん?別に詐欺師に取られた訳でもないいんやろ?親やろ、じゃあ、くれてやっていいんじゃないか?」

「それに、あんた、お金ないって嘘だね、まだ沢山あるし、これから儲けられるね、
お金ない、なんて言わないで、好きなことに使ってみ、何か無いんか?」

そんな事を言われて、ああ、それもそうかも。と思えてくる単純な自分です。

離婚した事も話してみました。
経緯や、色々全て。離婚してよかったのか、未だモヤモヤすると。言いました。
よく聞いてくれました、このおばあさんは。

おばあさん「何言ってんだい、逃した魚は大きかったとでも言いたいのか?とんでもないね。」


「ていうか、あんたなんか!何悩んでんのか意味わかんないわよ、お相手の方がよっぽど深刻よ、
あんたなんか自由じゃないの!」と言われて、

ハッとしました。

おばあさん「うちにはね、色んな悩める人達が相談しに来るのよ、でもね、みんなもっと深刻よ?ボロボロの人沢山いるよ?」

離婚して実家に帰って、暖かく迎える実家なんて無いわよ!ピリピリして当たり前じゃないの!
父親に相続権放棄しろと言われた?
そんなもの、要らんでしょ、
親と仲良い子供なんて幻想。
大概何かあるし、別に仲良くなくていいでしょ。
嫌なら早く出ていきなさいよ、あんたを制限するものは何もないはずよ!」

おばあさん、凄い。

今日出会って、数時間で、この語り、一体何者?すっきりしました。

訳もわからず導かれるように着いて来て、こんな事言われる事になろうとは、想定外過ぎます。

私は、その夜、精神的にすっきりして、
早くにぐっすり眠れましたが、弟はおばあさんと深夜まで話し込んでいたらしかったです。

翌朝、山形のぶどうだの、何だの、そんなに持てないから、いいです!って言う位の量のお土産を持たされ、帰ろうとすると

おばあさんが私に「あんた、弟さんの方がよっぽどこれから大変だわ、気遣ってあげて。また遊びに来て。」

と言われました。

その後、この出来事はすっかり私は忘れていて、弟はずっと覚えていて、

弟は、時々実家のお土産を持って訪ねて何度か山形まで行ったり、電話したり交流を重ねていたと聞き、大変驚き、自分の薄情さを恥じました。

私は、自分の事しか考えてない。イヤなことがあっても、

いいことがあれば、全部忘れてしまう。

しかし、あの時、あの「家出」があったから、「さくらんぼ号」があったらからこそ、前を向けた。
今更ですが
山形の名前も忘れちゃった、泊めてくれたおばあさん

ありがとうございました。













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