国立大学の寮の実態

もう20年以上前の話ですが、国立大学の寮は凄まじいものがあります。

これは、住んでみた事のある人しか、わからないと思います。


ボロさは勿論ですが、入寮している子が、とにかくダサい。

昭和から時が止まってる様なダサさ。全員メガネ。

ちゃんちゃんことか平気で着てウロウロしていたり、消化器が転がってて白いの吹き出して床に飛び散ってそのまま置いてあって。

寮に入って自己紹介をした時に、ひっくり返るほど事情のある人たちで、びっくりしてしまいました。


寮は当時、今も?経済で事情があればあるほど考慮されやすい。普通の子は入れない。


親はいない、とかは、スタンダード。
年老いた祖父母と暮らしてきたとか。

身体障害者だとか、障害手帳あるとか。

とにかく、この世から少し浮き出てる感がありました。

なんやろう、「金」が極端にない人たちばかりで、まったく華がなく、苦労してきたであろう人たちばかり。

ドラマの大学生には絶対登場しない、ほんまもんのリアル大学生。という気がしました。

加えてメンヘラ率高めで、ヒステリーときてる。とにかく、すぐヤルのはなんで?

とにかく、私は女4人部屋で、ピンク電話ひとつ。

伝言板に、〇〇君から電話かかってきたら理科の子と勉強しに行ってますと言っといて!とか

〇〇君から電話かかってきたら、農学の子と出かけてるって言っといて!

とか、自分勝手なムカつく伝言ばかりです。

全く華やかさの無い見かけと裏腹に、1年の教養から
めちゃくちゃ女の子は遊んでいました。
正直、どブスばかりなのに。

不思議でたまりませんでした。

寮はカーテンの中で、コソコソと発情期小屋みたいになっていました。

看護科の実態は更に良くなくまた、後に語りますが。

私はこの寮が嫌でたまりませんでした。

ひとり暮らしがしたい、でも、親の了解を得るのは難しい。

寮の門限は確か22時で、超えたら裏庭から誰かに開けてもらうというシステム。

当時、携帯電話もないですから、開けてもらえるかどうかは運次第。

この寮が嫌で三島という男と付き合いだしました。
三島はひとり暮らしのボンボンで、羨ましかったからです。車も持ってて、週末にあちこち連れてってくれますし、気の利いた言葉も言える人でした。

初体験の続きは、コイツで試そうと思ったりして。

実際してみたら、全然痛くなく、事が終わり、何の快楽も感動も無く、面白くもなかった。

やはり私の初体験は、アキラだったんだなと、切なく強烈に思い出しました。

三島は工学部でとても安定した男でした。
その安定感がつまらなく感じて、ゴールデンウィークには、音信不通にして、理学部の河野に乗り換えました。

河野もひとり暮らしでした。
河野は見栄えが良い方で、テンションは上がりましたが、週末の夜に遊びに行くと翌朝目覚めず、ぐうぐう寝るタイプで、車もないし、つまんなくて、やはりあっさり音信不通にしてしまいました。

私は男と付き合いたいのではない。
もっともっと自由になりたいんだ。

秋までに一人暮らしをしよう!

また希望が湧いてきました

そう思ってバイトを探しました。学務係に行けば、たくさん募集があると聞いていました。

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