男と女が別世界にいる様な国パキスタン
シルクロードで、パキスタンに着いた時の話。顔
も、足首も隠していない旅行客は、女ではない!と
前と後ろで男女に仕切られているバスの中、
前の男性側に押し込まれました。。
当たり前だけど、女性は私1人です。
この状況に、逆にバスの中のパキスタン男性陣達がドン引きして、私の周りには人がいない状態に…
親切そうな人が、ブルカを買いなさい!足首を隠しなさい。
そう言って、バスを降りたら、着いてくる様に言われて
バザールの布屋さんみたいなところに連れてってもらいました。
布屋さんは商売上手な人で、あれこれ、可愛いブルカ(簡易的な顔を隠すもの)を、見繕ってくれて、それを買いました。
ついでに服も買っちゃおう!と
パキスタンの衣装の値段を聞いたら
ひっくり返りそうになる程安くて(日本よりゼロがひとつ少ないくらい)
上下で300円とか400円
もっと安いのもある。
そんなに安いなら、ここでは、顔や足首を隠して旅行しようと
買い揃えました。
布屋さんが上手に着せてくれて、
パキスタンスタイルにしてくれました。
そんなやりとりをしていたら、珍しいのか、人だかりができてきました。
全員男。
しかも全員イケメン。
みんな寒くて、ぬの被って縮こまりながら静かにいる。
しかもみんな写真大好きで暇だから撮りまくっていたら、イケメン写真集が出来上がりそうなくらい、男だらけの写真になってしまいました。
とにかく女がいない。
歩きにくい。
それでも歩いていたら、パキスタン男性の格好をした、日本人男性に出会いました。
すぐ日本人って、分かりました。
どこからどう見ても普通の若い男性なのですが、リュックじゃ無くて、入れ物?旅慣れすぎて、地元感がありました(パキスタンで買いましたよね?的な)
その男性「一体何でこんなところに来てるわけ?」
私「いやいや、そっちこそ、なんでよ?!」
その人「俺、ジャーナリストなんだわ、コレから、アフガンに、入るわけで。」
アフガンだなんて、こ慣れた言い方、ただものではないな。
私「危なくないの?」
その人「危ないのが好きなんだ、ジャーナリストだから。」
私「どういうふうに危ないの?」
その人「アフガンに近づくにつれて、銃を持った人が増えるし、バスも銃持った人が在住してる。ものものしいよ。
でも、アフガンが1番好きなんだ。」
私「はいー?」
分からなすぎて、どんな話をしたのか、記憶がない
バスを乗り継いで、数日後にはアフガン入りするらしく、2度目らしい。
それこそ、安全区域の地図を大使館で見たら、真っ赤かの。退避勧告であろう。
世の中は広い。
ただ、一つ。
どんな辺鄙な場所に行っても、何故かあんな少数民族の、日本人がいる。
日本人て、案外好奇心の塊な人が多いんだろうか。
暇すぎる?平和ボケ?
刺激なさすぎ?
そんなこと考えながら、辺境を辿っていました。