看護師2年目、3年目の先輩からただならぬ告白をされてビビった話

スタッフが9人も入れ替わると、2年目とは言え、めっちゃ先輩になりました。

去年とえらい病棟の景色が違います。

3年目の先輩と付き合いが深くなり、浮かれていました。

私は、研究に辛く、先輩は3年目なのにしっかりできない自分なのにプリセプターをやらされて負担が半端ないとかで、

2人とも悩みがありました。

以下先輩をC先輩さんとします。

C先輩の寮の部屋にしょっちゅう行きました。
C先輩は尋常じゃないではないベビースモーカーで.
私も吸ってましたが、
Cさんは、病み狂ってると言わんばかりの吸い方でした。

お互い寂しくて。べったり。

先輩の部屋に泊まると、翌朝は長渕剛の爆音アラームで目が覚める。
そんな思い出。

2人夜勤の日は、病棟の休憩室で吸いまくり。

吸ってから見回りや、患者の体の向き替えに行き、戻ってきてまた吸う。

ていうか、3年目と2年目の2人夜勤なんて、相当やばい事させるなぁ、この病院は。という感じです。

準夜勤の時は終わってからは、寮を抜け出して2人でアフリカというパブに飲みに行って、

とにかくたくさん食べてよく飲みました。
私の体重もようやく戻ってきました。

その後は満点星というカラオケ屋さんでカラオケマラソンをしました。(徹夜カラオケが流行っていました。)
宇多田ヒカルを歌う事が大好きな先輩。

行きたい店も、2人で行ったし、旅行もしたし、とにかく、めちゃくちゃ遊びました。

Cさんは、いつも辛い、辛いと言ってて、そんなに何が辛いの?病棟だけじゃないな、という勘が働き、となかなか口をわりませんでしたが、

ある時、山奥に2人で旅行に行った時に

夜中に、実はO先生と付き合ってるんだ、と、言われました。

O先生?!

それは、中堅くらいの先生で、小太りに天然パーマで、顔はなんて言うか、暑苦しいというか。

私はあまり好きではなかったけど、よく病棟におられる先生でした。

記憶を辿ると、1年目の忘年会の時、私に向かって1人じゃないぞー!と、1番に叫んでくれた優しい先生ではあります。

なんと!!!!!!

ん?!でも、確かO先生は、結婚して子供もいるはず。

………。これは、ただならぬ告白ではないか?!

バカな私が「え?でもさー研修医なら貧乏だけど中堅の先生ならお金持ってそうだし、何か、いい思いさせてくれそーだし?」

と言うと

C先輩が笑って
「いやぁ、奥さんにお金も時間も管理されてて、私がお金払ってるんよ。会う約束だって、子供の面倒見なきゃいけないか、どうかで、急に変わっちゃうし。いつ会えるかわからないし、深夜のオペ後に呼び出されて会ったり。」

⁇!!!!!!!!!!

ちょ。ちょ、ちょ、ちょーっと待って!

私「なんでそんな付き合いがいいの?!」

C先輩「自分も、やめた方がいいと思ってる、どうしたらやめられるかもう、わかんなくなって、はまっていってしまって。やめたくてもやめられないループ。」

本当に辛そうです。

常に情緒不安定でおかしいと思ってはいたけれど、こういうことか。

C先輩はどんな人かというと、一言で言うと、デブのベビースモーカーで、ショートカットで、一重で、殴られたようなボコボコの顔です。
酷い言い方かも知れませんが、この人はモテないだろうな、と言う感じです。

C先輩をかっさらってくれて、目を覚まさせてくれる王子がすぐ現れそうにはないだろうな、なんて、酷いことを思いました。

しかし、その話を聞いてからは、C先輩が飲み屋で悩み狂ってため息をつきながらタバコを吸っている姿に時々だけど、色気を感じました。



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