人生は思い通りにはいかない
スタートのピストルが鳴ると同時に、ゴールとは真逆の反対方向へ走りだす。実はその行動が正解であり、ゴールする唯一の方法だった。そんなシーンを何かの映画で見た。
以下のような経験はないだろうか。
人前で話すことが苦手なのに、不思議と話す仕事に就ていた。
仕組みとは正反対の混沌とした活動をしていたら人が集まる仕組みが出来上がっていた。
本来、会社や組織に向かないと思っていた人が、起業して大きな会社を経営していた。
遊びたい一心で働きたくなかったが、その遊びが仕事になっていた。
努力を放棄し、諦めてヤケクソになった瞬間、人生が好転し始めた。
趣味で価値のないものを集めていたら、そこに価値が生まれていた。
少なくとも私の周りでは、こんな不思議なケースをチラホラと見る。つまり、意図して「なろうとする」のではなく、「なってしまった」という状況の方がしっくりくる。
もちろん、目指して到達できる場所もたくさんあるが、偶然手に入れたものの価値には及ばない。そんな気がする。
世の中は予測不可能だ。どんなに計画的に動いたとしても成果はなかなか生まれない。一方で意図とは裏腹に、目指さずしてうっかり達成してしまうことがある。夢や目標を追い求めすぎてしまうと、逆に遠ざかってしまうのかもしれない。
つまり、みんなが歩く真逆に進んでみるのもいいんじゃないか。
人生を「暇つぶし」程度に捉え、楽しく気楽に生きていくほうが、成果もおまけとしてついてくる...のかもね。